第二百七十二話 なくて ななくせ | ねこバナ。

第二百七十二話 なくて ななくせ

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きになる。
やっぱり、きになる。
きになってしょうがない。

どうしてケンジのやつは、いつもああなんだ。
テレビみながら、つめをかじってる。
そして、びんぼうゆすりを、つづけてる。
ふごごごごって、おおきなおとで、はなをすする。
はなをかんだあと、そのティッシュを、じーっとみてる。
ときどき「にゃふ~ん」なんて、むいみなこえを、だしている。

おれは、こうみえて、しんけいしつなんだ。
きょうというきょうは、びしっと、いってやらなきゃ。

おいケンジっ。

「ん? なんだボボスケ」

たのむから、それやめてくれるかな。びんぼうゆすり。

「なんだよう。ごはんはさっきあげただろ」

ちがうって。そのびんぼうゆすりが、きになるんだってば。

「しょうがねえなあ。ちょっとだけだぞ」

だからちがうって、おいちょっとまてっ。

「ほうら、カリカリいれといたからな」

ちがうんだってばっ。

「ふぎゃあっ」
「うわ、こらっ! なんてかじるんだ」

だからおれはさあ。

「そうやって、いちいちかじるくせ、やめてくれよボボスケ」
「にゃーうん」

ちがうってえ。

「ほら、はやくくえよ」
「...みゃ...」

...きょうも、わかってもらえなかった。

しょうがねえなあ。

かりかり、ぽりぽり。
かりかり、ぽりぽり。

「...おいボボスケ」

ん? なんだ?

「どうしておまえは、ごはんたべるときに、おれのあしに、おしりをのせるんだ...」

えっ。

「そのくせ、やめてくれよなあ」


「...にゃ...」

...すいません...。



おしまい





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