驚愕の競馬シリーズ~驚愕の勝利①~ | 猫日記

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驚愕の競馬シリーズ、タイム・圧勝とお送りしてきましたが、競馬を語る上で欠かせない要素がもう1つ。『勝ち方』です。圧勝もいいし、高速タイムも魅力充分ですが、どのように勝ったのか、どのような派手な勝ち方をしたのか・・・これも競馬の魅力の1つです。
今回は題して『驚愕の競馬シリーズ~驚愕の勝利~』をお送りします。
驚愕の競馬シリーズ~驚愕の勝利①~
『‘89年 マイルチャンピオンシップ オグリキャップ』・・・俺が見た競馬史上最も驚愕したレースの1つに入る。こんな奇跡のような、漫画のような勝ち方は見たことがなかった。突然、あのオグリがマイル参戦を表明し、負けられない舞台となっていた。直線に入り、1度はオグリが先頭に立つも残り少しのところで『バンブーメモリー』がオグリをかわし、オグリ共々後続を引き離す。しかし、1度完全に抜かれたはずのオグリが残り僅かというところでさらに伸びる。1度かわされた相手を再び抜き去る神業のような差し脚で最後はハナ差の優勝。もう1度言う、あんな勝ち方は見たことがなかった。
『‘00年 有馬記念 テイエムオペラオー』・・・この馬には本当に驚かされてばかりだった。鞍上『和田』はお世辞にも上手い騎手とは言えず、この有馬記念でも4角で致命的な不利を受け、中山の短い直線にかける絶望のレースとなっていた。中山の直線は約310M、後方でのツラいレース、さらに直線半ばでもまだ割ってこれない最悪の状況・・・そこで俺は見た。オペラオーが首を振りながらコースを探しているところを・・・。気のせいだったのかもしれない、偶然だったのかもしれないが、事実、オペラオーは僅かなスペースから抜け出してそのままごぼう抜き、史上初となる1年間で古馬王道完全制覇を成し遂げた。負けはしたが翌年の『宝塚記念』でも4角またしても和田の大ミスオペラオーが立ち上がるもはや不利とは呼べないほどの絶望的な状態になりながらも直線で伸びに伸びて『メイショウドトウ』を1馬身ちょっとの差まで追い詰めるとてつもないレースを見せた。あまり好きじゃない言葉『負けてなお強し』という言葉を口に出したくなったのはこれが最初で最後のことだ。
『‘03年 マイルチャンピオンシップ デュランダル』・・・俺が必ず選ぶベストレースの1つ。聖剣と呼ばれる追い込みを伝家の宝刀として驚くべき強さを見せ続けたデュランダル。このレースでは誰もが驚愕する大外最後方一気の抜き去りを残り200Mを切っているところで見せた。エンジンがかかったのが残り200Mを切ってからだった。先頭との差は少なくみても15馬身は軽くある差。エンジンがかかった後の彼の走りは正に別次元のものだった。日本刀と呼んでもまだ甘いのではないだろうか・・・その切れ味は正に聖剣、名刀デュランダルの感動すら覚える凶器の末脚だった