インタビューwithキタイ花ん
左:西井 右:竹下



高田:ネタはどちらが書かれておられますか?


西井:僕が書いております。


高田:漫才をやられておられますが、やはりそこには強いこだわりが?


西井:そんなに僕はこだわりと言うのはないのかもしれないですが、見ている方に「こんなハッピーなネタするやつらがいてるんやな」と思われたい気持ちは強いです。極論を言ってしまえばボケがウケるウケないっていうよりも、どれだけお客さんに元気を与えられるかが重要なんですよ!


高田:かなり熱いですね。


竹下:僕は「死ぬまでNGKで漫才したい」という夢があるんです。ちなみにあなたの夢はなんでしたっけ?


西井:世界平和!


高田:スケールが大きいですね!


竹下:なんか俺のスケールが小さい思われるやん(笑)


高田:西井さんは戦争についてどう思われますか?


西井:凄い質問ですね(笑) でも戦争がなくなって、みんな平穏な生活が送れるようになったらいいのにとは思います。


高田:では漫才にメッセージをふんだんに入れてやろうというのは?


西井:あのこれだけは言っておきたいんですけど、別に漫才で世相を切るとか、社会派漫才というそんな側面は一切ないですよ(笑)


竹下:そこは言うとかんとな。


西井:テレビとかに出してもらえるようになって、もし気分の沈んでいる人が僕らを見て、それで少しでも元気になって欲しいとか、そういうことはよく思います。


竹下:日曜日の晩とかって「明日からまた仕事が始まる」って、憂鬱になる人が多いじゃないですか。そういう時に僕らがテレビに出ているのを見て、「なんか元気出てきた!」って思われたいですね。


高田:お笑い芸人を目指そうと思われたきっかけを教えてください。


西井:僕は元から周囲を笑わせるのが好きな方だったので、クラスでも“賑やかし担当”みたいな感じだったんですよ。みんなでワチャワチャしているのが楽しかったですし、どうせならそれをずっと続けていきたいなと思った時にお笑い芸人という選択肢があったというのはありますね。


竹下:僕の場合『じごくのそうべえ』です。


高田:何ですか? それは。


西井:なんか物騒な名前やな。


竹下:保育園で年長の頃、『じごくのそうべえ』というお芝居をやったんです。あまり鮮明には覚えていないんですけど、そこで僕、大爆笑を取ったらしいんです。


高田:それがお笑いをやられる原体験?


竹下:と思っているんです。そこから時計の針を進めまして、高校の卒業の時にですね。僕の行っていた高校には『卒業ライブ』というのがあったんです。


高田:珍しいですね。


竹下:あるイベント会場を貸しきって高校生だけでイベントをやるというのをやったんです。そこで、同級生と僕が漫才をしたんです。幸運にもみんな笑ってくれまして、これは楽しいなという感動があったので、真剣にお笑いをやってみるかと思うようになりました。


高田:西井さんは、日本の現状についてどう思われますか?


西井:さっきかから質問エグくないですか(笑) そうですね。色々心が荒みそうになるような出来事も多いですけど、もっとそれぞれが思いやりを持って生きていけばいいんじゃないかなとは思います。


高田:愛国的なお気持ちは?


西井:もちろん日本を愛する気持ちはありますし、その延長線上に世界がもっと平和になったらいいのになというのもあります。愛国的な部分はありますよ!


竹下:自分、そんなん言うてるわりには、ノリとかが大分アメリカにかぶれとるで。


高田:それはどういう部分がでしょう?


竹下:相方は、女の子とかと平気「イエーイ!」って感じでハグできるタイプの人間なんですよ。


西井:ちなみに僕はフリーハグが大好きなんですよ。


高田:フリーハグというのは?


西井:アメリカとかでは、よくこれをやっている人がいますね。『FREE HUG』と書いた看板みたいなものを持って、言うてみれば「誰とでも私はハグします」というのをみんなに言っているんですよ。そして僕は『FREE HUG』のコミュニティにも入っているのです。


竹下:知らんがな。

後編 へ続きます)