昨年から電車内の移動時間を読書時間に還元しようと思いまして、電子書籍を導入しました。おかげさまで年間0~2冊程度しか読書しなかった私が20冊以上読破することができまして電子書籍様様だなぁと思う次第でございます。
そんな読破した本の中でもアニメ映画関連で面白かった本を今日は一冊紹介します。
ミッキーはなぜ口笛を吹くのか: アニメーションの表現史 (新潮選書)
「ミッキーはなぜ口笛を吹くのか アニメーションの表現史」。
人間行動学者の細馬宏通さんの著書です。
アニメーション創生期から、アニメに音声が乗るまでの、古典アニメーションに関して掘り下げた一冊となっております。タイトルにもあるようにミッキーのデビュー作「蒸気船ウィリー」や、「トムとジェリー」、「ルーニートゥーンズ」など、今現在も活躍するカートゥーンキャラクターについても知識をぐぐぐっ深めることができる一冊でした。
オススメです。
中でも、鑑賞までの取っ掛かりにあぐねていた『ベティ・ブープ』への興味が、この本を読んで以来、一気に上昇いたしました。
ベティちゃんといえば、アニメ史でも初期のキャラクターに位置する名キャラクター。最近はきゃりーぱみゅぱみゅさんがハロウィンの仮装で取り上げたりと、今もなおコアな人気のあるIPです。
本書ではそんなベティちゃんの作品の一つ「ベティの家出(Minnie the Moocher)」(1932)を中心に、ベティちゃんやフライシャー兄弟のアニメーション制作の模様などに詳しく描かれていました。
初見では、『なんじゃこりゃ』って作品ではありますが、この本を読むと非常に興味深い作品になるのが知識の面白さです。
この作品の冒頭に出てくる実写のおっさんは誰やねん、とか、そもそもどういうストーリーなんだよこれ、って疑問が浮かんだ人は是非、「ミッキーはなぜ口笛を吹くのか」を読んでみて下さい。
っていうかYoutubeで気軽にこういった作品が見れるなんて良い時代ですよ、ホント。
そして、このベティちゃんマイブームのおかげで、しばらく気になっていたRHYMESTERの「Deejay Deejay」内に出てくる白いお化けみたいなアニメの出典がベティちゃんだということが発覚しました。
思わぬところで引っかかりが外れましたよ。
アニメ好きにもたまらない「DeejayDeejay」のPV。
たまにはBack to the Basic。
古典アニメを見ていてもやっぱり新しい発見があります。
温故知新を身をもって体験した次第です。
缶バッチ専門販売ショップ「カンバーバッチ」でもベティちゃん缶バッチ販売中
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