なんとも生々しい… | おバカな2人の二人三脚

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手術説明

今日は、なるの1回目の入院に際して行われた手術について書こうと思います。
できるだけソフトな表現に心がけますが、それでも若干刺激があるかもしれません。
気持ち悪い話は苦手 という方は申し訳ありませんがご退席下さいませ。

   *   *   *

手術は、ある臓器にできた腫瘍を摘出する というものでした。
悪性ではなかったのですが、腫瘍だけを取り除くのは無理との判断で、臓器ごとの摘出となりました。 その臓器とは…… 女性ならピンとくる、アレです。

手術の間、なるの両親とぼくが、応接間で控えることになりました。
手術室の外の廊下で待つというのはドラマの設定であって、実際とは違うんですね。

手術は3時間ほどで終わりました。
ストレッチャーで運ばれてきたなるは、ボーっとした顔をしています。
「大丈夫かぁ?」 と声をかけたものの、軽くうなずくだけ。
不安そうにしている僕たちを見て、ストレッチャーを押している看護師さんが言いました。
「まだ全身麻酔から醒め切っていないので反応がないですが、無事に終わったので大丈夫ですよ~」
…… そうなんだ。 よかった、無事に終わって。

さて、オペが終わると、執刀医から立ち会った家族に向けて経過説明があります。
パーティションで仕切られた面談室のような場所に通されると、いかにも今までオペしてました といういでたちで、先生が現れました。 白衣のところどころに血が……。

着席するなり、てきぱきとオペの説明を始めました。 素人にも分かりやすいように、難解な専門用語を使わないよう配慮してくれたり、時には絵なんかも交えながら。
そして、ひと通り手術について説明すると、
「これが取り出した腫瘍です。 見ますか?
と、臓器と腫瘍が置かれたトレーを机の上に。

見ますか? って、先生! もう見せてるじゃん!  Σ(゚Д゚;)
なる母と僕は見せられることを想定していたので慌てませんでしたが、なる父は全く予想外の展開だった模様。 思いっきりのけぞっていました。
そりゃそうだよ、血だらけで生々しいもんなぁ。

さらに先生は続けます。 「お写真、撮られますか?」
なる父がさらにひいていくのが分かります。
でも…… 僕は写真を撮るつもりでデジカメを用意していたのです。 ごめんね、お義父さん。

撮り始めると、先生がそれにあわせて向きを変えてくれます。
左向けたり右向けたり、上下変えたり。
挙句には、「裏もいかがですか?」 と。
なんか、とってもお茶目で親切な先生でした。 実際は、大きな手術を終え不安に思っている家族の前で明るく振舞うことで、緊張を解いてもらおうとする先生の心遣いだったのでしょう。

病室に戻ると、なるは意識が戻っていました。
お茶目な先生の話をしてあげたけど、そのときはまだ笑う余裕がなかったみたい。
当たり前だよな。