●身近な「てこ」
こんにちは。
なるほど!エージェント のコネリーです。
前回、アルキメデスの「てこの原理」について、
紹介したね。
てこの原理を応用すると、
小さな力で大きなモノを持ち上げることができるんだったね。
下の図で、もう一度復習すると、
A×a=B×b
つまり、b(リリーの方の長さ)が、
a(クマサンの方の長さ)の5倍あれば、
30kgのリリーが、その5倍の150kgのクマサンを、
持ち上げることができるんだ。
このとき、真ん中の▲を支点といい、
持ち上げる方のリリーを力点、
持ち上げられるクマサンを作用点というから、
ぜひ、覚えておくといいよ。
ところで、この性質を利用して、
小さな力で、重いものを持ち上げる、
身近なモノが、実はいろいろある。
今日は、その便利なモノを、
いくつか紹介するね。
まずは、「栓抜き」だ。
みんなは、
ビンについている王冠を開けたことがあるかな?
これを手で開けようとすると大変だ。
なかなか開かないし、手も痛くなるね。
なぜかというと、王冠を開けるには、
かなり大きな力が必要だからなんだ。
そこで発明されたのが「栓抜き」。
てこの原理を使って、小さな力で、
王冠を開けるには、下の図でクマサンがいる、
●の部分、つまり、「作用点」に力をかける必要がある。
「王冠の中心」あたりを「支点」と考えて、
てこの原理を応用する。
少し、この原理を考えてみよう。
この「作用点(クマサン)」と「支点(王冠の中心)」は、
とっても短い距離だね。
これよりも、ずっと長い距離の場所を力点にして、
小さな力をかければ、てこの原理で、
作用点には大きな力がかかるんだ。
A×a=B×b
だからね。
その「力点」は、リリーがいる場所。
つまり、いつも、みんなが栓抜きに力をかける場所だ。
普段、何気なく使っている栓抜きも、
実は、小さな力が、てこの原理で、
大きな力になって伝わって、あの王冠を、
開けることが出来ているんだ。
そして、だからこそ、栓抜きは、
●王冠を引っ掛ける場所(作用点)
●王冠の中心にあたる場所(支点)
が近くにあって、それに、
●力を加える長い棒(力点)
がくっついている、という形をしているんだね。
それを知ったうえで、もう一度、
栓抜きの形を見てみよう。
これまで以上に、
意味のある形に見えるね。
他にも、身近なてこはたくさんある。
例えば、ピアノだ。
ピアノは、けん盤の部分が「力点」になっているから、
小さな指の力で弾くことができるんだね。
それから、僕が好きなワイン。
これを開ける「ワインオープナー」も、
「てこの原理」を活用している。
開くと、こんな形をしているんだ。
少し複雑な形をしているね。
使ったことがある人は、
どこが力点で、どこが支点で、どこが作用点なのか、
考えてみてね。
力点は、カンタン。
自分で使って、力を加える場所だよ。
他にも、いろんな「てこ」が身近にあって、
それに支えられて、生活している。
ずっと昔にアルキメデスが考えた知恵のおかげで、
こんなに生活が便利になるんだね。
ぜひ、みんなも、日常生活の中で、
身近な「てこ」、探してみてね!
じゃあ、またね。
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