人も自然もシアワセなまちづくり講座 | いっちきち!やっちきち!豊後大野

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大分県のなないろベース(豊後大野市青年団)のブログです。活動のこと、豊後大野市のことを紹介します!

”私たちの衣食住 実はたくさんの自然の恵みから生み出されている。

豊かな自然を、次世代へ…☆

Let’s ぶんごる!(笑)”

2016.9.7(Wed)18:30-20:00、@豊後大野市中央公民館

 

こんばんは、事務局タカッチです。

本日は、豊後大野市のまちづくりに関する講座の模様を共有いたします。

なお、ゴン太も参加いたしました^^

 

☆「人も自然もシアワセなまちづくり講座」

生き物を大切にすること&まちづくりの可能性に関する講座です。

豊後大野市では、『人も自然も幸せなまちづくり』を目指しております。

その仕組みの1つに、下記の3点セットあり。

1)おおいた豊後大野ジオパーク(大地)

2)祖母傾ユネスコエコパーク(生態系・農林水産)

3)生物多様性ぶんごおおの戦略(大地&生態系を保全活用→まちの経済も活性化)

今回、”生き物を大切にする→豊後大野市に明るい未来(夢)がある!”という目的のもと、4つの講座が行われました。

以下、その模様を簡単にご紹介いたします。

Cf:エコパーク・生物多様性については、過去の大地と生き物シンポジウム記事をご参照願います。

 

(1)「え?こんなに減ってるの?絶滅生物の現実とこれからの世界の動き」

・講師:杉浦 嘉雄  氏(日本文理大学教授)

まず、生態系など自然科学に詳しい杉浦氏の発表。

今回の講座では、チャンスがテーマですが、「チャンスの裏にはピンチがある」とのことで、生態系のピンチ面の説明。

[要旨]

 ・地球の生物圏=大気・水・土の層→地球をバスケットボールサイズとすると、生物圏は表面に塗られたニス(数mm)よりも薄い層。

 ・生物の絶滅速度が、100年前から激速。現在では、4万種/年が絶滅…。

 

 ・生物の絶滅←生物多様性の喪失が背景にあり。

  →このままでは、人類存亡の危機にも…。

 ・人類の危機=人類が救う!⇒以下の2つの考え方・運動を世界的に展開。

 →1)”この地域だけは優れた生物圏を守ろう!”=「ユネスコエコパーク(生物圏保存地域:BR)」

 →2)”作戦・計画・目標を立てよう!”=「生物多様性条約(2010愛知条約)」

 ・愛知目標をもとに、日本・大分・豊後大野でも生物多様性戦略を策定。
 

・豊後大野でも、「生物多様性ぶんごおおの戦略」策定委員会が動いている。

 →事業(Ex:”ふるさと納税の返礼=ニホンミチバチの蜜”etc...生物多様性に関する事業)+事務局(事業を動かすための大事な原動力)

 

(2)「『祖母傾ユネスコパーク』が生み出す夢とビッグチャンス」

・講師は引き続き、杉浦氏。

上記で、生物系の危機およびそれに対する人類の取り組みについて学びました。

その中で、次にエコパーク活動について発表。

生き物と地域経済活性化=”人も自然もシアワセ”に向けた夢のあるお話でした♪

 

[要旨]

 ・エコパークの基礎知識については、上記過去記事参照。

  →キーワード:「保全+活用」、「ゾーニング(核心/緩衝/移行…の3地域分け)」。

 ・エコパーク登録で期待される3効果

  →1)国内外への情報発信力↑による”地域活性化”

  →2)世界基準の認定による”ブランド価値↑”

  →3)”環境教育、研究の拠点”

 ・農林水産物に対する需要者のニーズ変化
  →(昔)”安い・美味しい!”⇒(現在)”安心・健康”、”生き物に配慮”

  ⇒「生き物ブランド」に注目↑

 ・環境保全&地域経済活性化に資する「ツーリズム豊後大野(豊旅)」にも期待!

 ・エコパークのロゴを活かして、豊後大野のブランド化を目指そう!”豊後大野の農林産物なら安心”

  ⇒生き物を大切にする地場産業の認定制度(ロゴマーク等を活用)導入を!
   →For:農林産物、加工品、提供飲食店、自然に配慮した観光業

 

 

(3)「『新しい図書館』の夢とそれに伴う”ビッグチャンス”」

・講師:飯塚 利一  氏(日本野鳥の会前事務局長)

次に、日本野鳥の会前事務局長の飯塚氏に、野鳥の会の活動紹介、豊後大野の魅力について語っていただきました☆

[要旨]

 ・日本野鳥の会…近年、鳥と人とが共生するにはどうしたらよいかの問い合わせが多い。

 ・鳥と緑の日野センター(WING)…@東京都日野市(多摩動物園近く)

  →蔵書:3万部(高野伸二&松山資郎&宇田川竜男の各文庫、鳥類をはじめとする動植物の図鑑、全国各地の調査資料など)

 ・山階鳥類研究所…@千葉県我孫子市

  →・秋篠宮殿下が代表(殿下は鳥類に詳しく、よくご質問もされる)、紀宮内親王も研究。

    ・蔵書4万書(創立者:山階芳麿氏が収集された資料がメイン)

    ・もともと東京(山階氏の生家)にあった→水質ワーストだった我孫子市の手賀沼の環境改善の一環として、我孫子市が誘致。

 ・豊後大野市…「道の駅」を拠点にエコライブラリーを展開しては?

 →道の駅に車を止めて、各サイトを歩き、お店で買い物をして…。そして、「次はあの道の駅へ行こう!」

 

 

(4)「『第2次豊後大野市総合計画』が描く『人も自然もシアワセなまち』」

・講師:佐藤 陽平  氏(豊後大野市まちづくり市民会議コーディネーター)
豊後大野市民が参加するまちづくり市民会議や、未来カフェのコーディネータとしてお世話になっている佐藤氏が、軽快かつ熱く豊後大野の街づくりを語られました!

[要旨]

 ・”人も自然もシアワセなまち”にするために必要なのは、2つ。

 →1)「自然福祉」という概念…人への福祉があるなら、自然への福祉もあってよいのでは?

 →2)「コミュニティ」…話し合い・伝える場。”自然福祉っち何なん?”と話題・議論となる場を!

 ・まちづくりで大切な過程は以下の通り。

  1)想い・考え「計画」する

    ↓

  2)「デザイン」(伝える・広報)…”ここにしかないもの”を伝える!伝え方・宣伝の仕方次第で可能性いっぱい!

    ↓

  3)「行動に移す」…具現化。

     →「ぶんごる」という動詞を作成!(詳細は過去記事にて。)

      ”ぶんごるっち何なん?”と、興味・話題となれば、大きな注目となる!

 ・上記1)~3)の過程に、”一貫性”を持たせること!

   →想いも然り、組織も(計画担当/広報担当…と分けない。計画・広報は一枚岩・両輪)。

 ・”ここにしかないもの”=地域の強み→徹底的に磨きあげる!(言っていること&やっていることに一貫性を!)

   →広報には素材(ここにしかないもの)が必要←”ナニソレ?と話題となること”、”ソフト(考え方)&ハード(施設・施策等)の融合したもの”を素材に!
 ・”モノサシ”があると、考えるときに便利→Ex:「ぶんごる」という考え方が反映されている?困ったら「ぶんごる」の視点に一度戻ろう

 ・理想Ex:”ぶんごる図書館(知識×体験)”
  →図書館=知識のイメージだが、そこに相反する概念:体験を取り入れる。

   Ex:自然体験→図書館で動植物図鑑学習&ジオガイドが説明

    ⇒新しいコミュニティ(人の集まる場)形成、雇用の創造、子育て支援、学力向上、自然ツーリズムなど、様々な効果が期待できる、豊後大野にしかないここだけの図書館!

 

 

…と、講座内容は以上です。

 

生物に注目するにも大切な視点だと改めて感じました。

私自身は近年、「ジオ(大地)」視点でまちづくりや豊後大野を考察。

今回は、そのジオの上で暮らす「エコ(生態系・農林水産業)」を注目。

人間の衣食住、どこにでもエコとかかわりがあります。

そして、豊後大野には自然が豊富にあります。

ジオと同様に、今度はエコを保存活用することで豊後大野が活気づくことに期待!

自然保護、学習研究、観光、地域愛育成、地域経済活性化などですね。

そうした活動を行う上で、「計画が大切」、「計画と行動に一貫性を持たせる」、「ここにしかないもを磨きあげる」、「生き物ブランドを創造する」ことが大切だと学びました。

自然×人文×社会の3大科学が一枚岩となって、地域に大きな活気を生み、それが子・孫の代まで続くように…壮大で夢のあることですね!

私自身、これからも学習会を通じて学び、ブログ等にて共有・宣伝し、そして何か具体的に行動できるようにしていきたいと感じました☆

講師の皆様、ありがとうございました。

 

以上です。長文失礼。最後まで読んで頂きありがとうございましたm(__)m

さあ、ぶんごるぞ~!(笑)

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