HPVワクチンを何がなんでも推奨する村中璃子氏の本音と目的はどこにあるのか(その3) | NANAのブログ

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~村中璃子氏の詭弁と嘘を斬る!~

今回のブログ記事は村中璃子氏についてこれまで書いてきた記事、

『HPVワクチンを何がなんでも推奨する村中璃子氏の本音と目的はどこにあるのか』

『HPVワクチンを何がなんでも推奨する村中璃子氏の本音と目的はどこにあるのか(その2)』

『HPVワクチンを勧奨する中川恵一氏と村中璃子氏、開沼博氏~彼らの言動と連携から見えてくるもの』

の続編になります。

HPVワクチンの副反応被害に関心を寄せる多くの人が知るように、村中璃子(匿名ペンネーム)という自称医療ジャーナリストは、厚労省の依託を受けたHPVワクチンの副反応問題を研究する池田研究班(信州大学教授 池田修一氏が研究班長)の報告に“捏造”があると断じ、執拗に追求する記事をメディア媒体を通じて盛んに発信していた人物です。しかし、信州大学の調査委員会によって「捏造はなかった」との調査結果が公表され、村中璃子氏は池田氏から名誉毀損で訴えられる事態になりました。

この名誉毀損裁判については、先日2月14日に第3回口頭弁論期日の裁判が開かれています。
この時の被告村中璃子氏側の異例、異様ともいえる裁判にのぞむ姿勢、その模様が原告側弁護士によって詳しく伝えられています。是非ご覧ください。

『「捏造」は評論ではなく、事実だ!』

実は、名誉毀損訴訟を起こされた直後の村中氏は問題発言と共に、ある意味興味深い発言もFacebook上で発していました。

(※ 以下、青字部分は村中氏の2016年8月17日付 Facebookの発言から引用)

科学の問題を科学の場で反証することをせず、法律の問題にすり替えてきたことを極めて遺憾に思います。
池田氏が活動家ではなく研究者を標榜し、研究者としての名誉棄損を訴えるのであれば、まず、科学の場で不正が無かったことを立証すべきです。


「科学の場で反証することをせず」とは筋違いな言いがかりです。「科学の場」とは言えない一般商業誌にそれも専門誌ではあり得ないようなセンセーショナルなタイトルを掲げて“捏造”と断じる中傷記事を最初に書いたのは村中氏のほうです。

原告側弁護士のブログ記事で明らかにされているように、名誉毀損で訴えられた村中璃子氏が裁判で問われている争点は、“捏造”が本当にあったのか否かということにあるのであって、「不正が無かったことを立証すべき」などと「悪魔の証明」を相手になすりつけるのは、責任をすり替える不当な論法と言うべきものです。
「捏造があったのか、何がどう捏造されたのか」という事実認定について、村中氏は法廷の場で具体的な根拠の提示を求められているのです。それができなければ村中氏は敗訴ということになるでしょう。

それと、村中氏が突然不用意に持ち出した「活動家」という字句や「科学の場で反論できないなら、貴方は活動家」と決めつけるような言いがかりも、池田氏に対する不当な印象操作を狙った卑劣なレトリックであり、彼女の言動の狡猾さをあらためて示すものです。

ところで村中氏の文章は途中からトーンが変わっています。

子宮頚がんワクチンの問題は、私にとって他のテーマに比べてプライオリティの高いテーマというではありません。ひとりの医師として書き手として、この問題についても他のテーマと同様、公衆衛生的観点と科学的見地に立った執筆をして参りましたが、子宮頸がんワクチンの接種を積極的に推奨することもしていません。

「子宮頚がんワクチンの問題は、私にとって他のテーマに比べてプライオリティの高いテーマではない」などと述べていますが、少なくともここ1~2年の間、村中氏がメディア媒体に盛んに投稿してきた記事の多くが子宮頚がんワクチンに関わるものであるのは紛れもない事実です。
そして、白々しくも彼女は「子宮頸がんワクチンの接種を積極的に推奨することもしていません。」と弁解していました。

しかし、たとえば『HPVワクチンを何がなんでも推奨する村中璃子氏の本音と目的はどこにあるのか』でも指摘したように、村中氏は一般女性からの質問「20歳を過ぎてもワクチン接種は効果がありますか?」に答えて「20代であっても十分に効果があります。」、「20代30代女性では子宮頸癌の8割を防げる。」、「メーカーによっては45歳くらいまで効果があると言われている。」とHPVワクチンの効果を大々的に公言していました。ワクチンメーカーでさえ公に発信していない、厚労省も正式に認めていない「絶大な効果」を彼女は主張し公言していたのです。HPVワクチンの有効性をそれなりに認めている一般の臨床医でさえ、ここまで踏み込んだ「絶大な効果」を主張している人は小数派でしょう。HPVワクチン接種に「公衆衛生的観点」を持ち込む姿勢にも同様な問題点があります。

以上書いたように、村中氏の「子宮頸がんワクチンの接種を積極的に推奨することもしていません。」は、嘘とも言うべき詭弁だと断じなければなりません。

村中氏が子宮頚がんワクチンの問題、特に副反応被害者の症状は心因性と決めつけたり、あまつさえ演技かのように論断する記事を精力的に書いてきたのは明らかなのに、名誉毀損で訴えられた途端に何故、「プライオリティの高いテーマではない」などと他人事のような責任回避の物言いを始めたのでしょうか。
それは、自身が想定していなかった名誉毀損訴訟を起こされ、被告の身に立たされたことに一時でも窮地を感じたがために、今までの自己の言動に対する責任逃れの心理が働いて、上記のような言葉を思わず吐露してしまったと理解できるのではないでしょうか。

そして興味深かったのは、名誉毀損で訴えられた直後に、「大野病院事件」(「福島県立大野病院産科医逮捕事件」)の問題を降ってわいたように唐突に取り上げていたことです。
「大野病院事件」は多くの産婦人科医や外科系の医師が問題視し、批判の声を上げてきた事件(裁判では訴えられた産婦人科医が最終的に無罪となった)です。
それを読んだ時に私は、「裁判の被告になったことによる支持離れや孤立を防ごうと、多くの産婦人科医や医師からの共感、支持を取りつけられる『大野病院事件』の話題を唐突にも取り上げたのではないか。その事件で裁判の被告になり最終的に無罪となった医師を自分にシンクロナイズさせて、多くの医師から同情を引こうとしたのではないか。それが唐突に『大野病院事件』を語りだした合理的な説明になるだろう。」と、村中氏の巧妙でご都合主義的な言動に呆れたものです。

ワクチンメーカーから金を受け取って執筆をしているといった誹謗中傷もありましたが、一切の利益相反関係もありません。むしろ、ワクチンメーカーが間接的なスポンサーであることの分かった講演会は直前でも断るなどして、知らぬ間に利益相反関係が生じることすらないよう、細心の注意を払って参りました。

「ワクチンメーカーから金を受け取って執筆をしているといった誹謗中傷もありました」と具体的根拠を示さずに「被害者」を装っていますが、私の知る限り、村中氏の言動に批判的な人のSNSやブログであっても、「メーカーからお金を貰っている」などと断定をした人はいないはずです。
本人が公表している経歴からワクチンメーカーに在籍していた事実だけを削除し、それを指摘されても無視し隠蔽し続けてきた、その不誠実さが強い不信感を招き問題視されていたのが実情だと言うべきでしょう。ここにも彼女の文章のレトリックの巧妙さ、狡猾さが表れています。

池田氏による提訴という信じがたい行為を始めとする様々な圧力を受ける中、肝心の執筆が滞っておりますが、1日も早く執筆に集中できる日が訪れることを強く希望しております。

この文章にも「被害者」気取りが見て取れますが、「捏造だ」と断じる中傷記事によって池田氏の名誉を毀損し、研究班の足を引っ張り、副反応研究や副反応被害者の診療を「滞らせた」のはいったい誰なのでしょうか。

一時、弱気な心境を見せていたかのような村中氏ですが、「守れる命を守る会」など様々なコネクションを通じた援護勢力を得てからはそれが大きく転換し、彼女の言動は開き直りとも言えるような以前にも増して強気で攻撃的なものになってきました。と同時に、健康被害に苦しんでいる被害者や弱者に対する人間的なまなざしに欠けた言動も、ますます酷くなっているようにさえ見えます。

これからも村中璃子氏のWatchは続けていきます。