「学ぶ」って何だろう〜強烈なオヤジ本から考える〜 | 無料塾「中野よもぎ塾」のブログ

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こんばんは、塾代表の大西ですニコニコ

今週、発売からずっと気になっていた本をついにゲットしました。
こちらです。
強烈なオヤジが高校も塾も通わせずに3人の息子を京都大学に放り込んだ話 (一般書)/徳間書店

¥1,512
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学校や塾などの偏差値教育にとらわれず、教育の本質を考え続けたオヤジさんの、息子さんが書いた本です。
オヤジさん曰く、
「学校よりもクリエイティブな1日にできるなら無理に行かなくてもいい」
うん。私も実はそう思っていたりします。
学校に無理に行かなくてもいい、ではなくても、「学校よりもクリエイティブな1日にできるなら」という条件つきで、無理に行かなくてもいいということです。
学校に行きたくない子は、かわりにもっとクリエイティブな1日を過ごせばいいんです。
クリエイティブな1日というのは、たとえば、「信長の野望」で歴史上の人物を覚えていくとか、キャンプに行って自然の生態系を学んでみたりとか、そんな感じのことです。
学校で勉強しないなら、学校の勉強法以外の学習システムを、自分で組み立てろ、というわけです。

この本の内容については、ハフィントンポストの記事でけっこう説明されているので、そっちにお任せするとして……
http://www.huffingtonpost.jp/storysjp/child-discipline_b_5757250.html

実は私、まだこの本の序盤しか読んでいないのですが、その段階で強烈に改めて思ったのは、「身近な人の学びへの姿勢って、本当に子どもに影響力があるんだよな~」ということです。

この本の場合、オヤジさんはとても知識が豊富で、さらに知識欲もある。
だからこそ、強烈な教育ができ、うまくいったんだと思うんです。
だって、説得力があるんですよオヤジさんには。
これが、自分は何もしないであれやこれや言われるのであれば、説得力は全然ありません。

学ぶって何だろう。
オヤジさん自身もきっと常にこのことを考えながら、教育をしてきたんですよね。
本来の「学び」とはどういうものか、それを考えに考えて、子どもたちに実践させていく。本当に正しい教育のあり方だと思います。
私たちも、子どもたちと関わっていく立場として、「学ぶ姿勢」「知識欲」「悩み、考え抜く姿勢」を持ち続けなければならないんだと思います。


でも、私たちよもぎ塾の場合は、学習塾ですから、もちろん学校の成績を上げることや、苦手科目を克服することなどをないがしろにするわけにはいきません。
ただ、常に忘れずにいたいのは、このオヤジさんのように「学び」の本質を考え続けることです。
だから、個別授業2コマを終えた後の集団授業では、「学び」という広いテーマ&「オトナも楽しめる、学べる」という基準で、いろいろな試みを重ねてきました。
今後も、それはずっとやり続けたい。
生徒の中に「それ、学校の授業に直結しないから帰りたい」という子がいたとしてもです……。
なぜなら、きっと、学びの本質をとらえた授業を真剣に受け続ければ、きっと「考える力」「自分なりの答えを出す力」「考えをまとめてアウトプットする力」など、様々な能力が身につくから=頭が良くなるから、です。
この場合の頭が良くなるというのは、偏差値だけに限った話ではなく、です。
(なので、正直なところ、“偏差値だけ”でなんとか世の中を生きていこうという子には、よもぎ塾は向かないかもしれません……)

オヤジさんのように毎日を一緒に過ごせるわけではありませんが、私たちもオヤジさんのような教育を目指したい。週に1度だけでも、きっと何か影響力はあるはず。そう考えて、突き進んでいきたいなと思っています。