【まとめ】ビジネス実務法務検定1級の合格のための勉強方法1(予備校の講座など) | なか2656のブログ

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  2013年12月に行なわれた、ビジネス実務法務検定1級に合格しました。ネットなどで調べても、ビジ法1級の勉強法はあまりオープンになっていないと思われるので、私の勉強方法をまとめてみました。
(参考書・基本書・六法などに関しては、こちらをご参照ください。)

 

1.2011

 ネットなどで調べてみたのですが、資格予備校のTACさんしか1級の講座を開講していなかったので、2011年の春からTACの1級対策講座を通信で受講しました。しかし勉強時間がなかなかとれず、予習もせずにインプットの講義をDVDで視聴してなんとか1周した程度の状態で、講座にセットでついている答練もほとんど手をつけることができませんでした。2011年は本試験も受けられませんでした。

 

2.2013年春

 2013年の春からビジ法の勉強を再開しました。TACの1級講座は「補助テキスト」というけっこう分厚いテキストが全4冊あるのですが、このテキストは、法学部生や司法試験受験生などにおなじみの、いわゆる「論証ブロック」(暗記すべき大事な文章とでも言ったらよいでしょうか)が随所にあるので、この2011年版の補助テキストの論証ブロック部分を中心にポケット六法を引きながら読み直す勉強を行ない、7月ごろまでに何とか1周読むことができました。

 

3.2013年夏~秋

 その7月ごろからTACの答練対策講座を通信で受講しました。また、ネットをみていたところ東京商工会議所渋谷支部が主催している「1級・準1級ビジネス実務法務受験対策講座」(全5回)という講座があったので、これも受講しました。弁護士の先生が講師をなさっており、ビジ法1級の過去問を先生が解説してくださるインプット中心の講座ですが、先生の講義が非常にわかりやすく、久しぶりに会社法や民法を勉強していて楽しいなと感じました。しかし、10月下旬からいろいろと忙しくなってしまい、TACの答練と東京商工会議所の講座を受けることができなくなってしまいました。

 

4.直前期

 11月終わりから12月初旬の直前期の約2週間は勉強を再開できました。とはいえもう時間が無いので、TACの答練講座の問題と模範答案、それから東京商工会議所の講座で使われた問題と模範答案をポケット六法を引きながら、ただひたすら読む勉強を3周ほどしました。(本当は問題を読んで、自分なりに答案構成をしてから模範解答を読むと良いと思うのですが、時間が無くできませんでした。)

 

5.本試験

 128日に文京区の拓殖大学で本試験を初めて受けました。午前の共通問題は、過去問に比べて全体的に素直な出題であったように思え、落ち着いて答案構成をして答案を書くことができました。しかし午後の選択問題は、やはり場馴れしていなかったというか、問題が4問ある中で答案を作成すべき問題を2問選ぶことにやや時間を取られてしまいました。ざっと4問を斜め読みしてみたのですが、長文の問題では時間切れで途中答案になってしまうと思い、問題文が短い第1問と第2問を選ぶことにしました。しかしやはり準備不足が露呈して、午後の選択問題は、六法をひきひき何とか答案構成をする状態で、第1問の答案を書き終えた段階で1時間15分以上を使ってしまっていました。あわてて第2問に取り掛かり、時間がないため答案構成も大雑把なまま答案を書き始めたのですが、とにかく時間が無いため、みみずがのたくったような字になってしまいました。そして最後の労働法に関する小問は、2つの問いに対してそれぞれ1行しか答案を書けないというふがいない状態で、あっという間に試験時間が終わってしまいました。

 このように、共通問題は何とかなったが選択問題は時間切れだった、という感触であったため、来年頑張ろうと思い、318日に東京商工会議所から封筒が来たときは何だろうと思ったのですが、開封したところ、何故か合格していました。

 

6.まとめ・感想

 やはりTACの対策講座を受講してよかったと思いました。ただ、インプット部分の講義は、講師の先生のお話が結構脱線しがちなので、時間が無い人は、講義の受講は後回しにして、補助テキスト4冊を自習することに専念することもひとつの方策であると思われます。一方、答練講座は非常に良かったと思いました。添削もとてもしっかりとしていただき、また、本試験も結構的中していたと思われます。(なお、TACの講師の先生は、講義において補助テキストの論証ブロックを接続詞を含めて一字一句丸暗記すべきことを強調なさっておられましたが、私はほとんど丸暗記する余裕がなったのですが、なんとか合格できました。)

 また、東京商工会議所の弁護士の先生による講義は非常に有意義でした。公式問題集の過去問の問題と模範答案の解説で、先生が「この答案のここは余計です。ここもいらないですね。」と講義なさっていく講義を聴き、ぎりぎり合格の答案のレベルがわかったような気がしました。弁護士の先生の講義なので非常に明快でした。たとえば経営判断の準則につきこんなにわかりやすい解説ははじめて聞いたと思いました。東京近辺にお住まいで渋谷まで来られる受験生の方は、ぜひこの東京商工会議所の講座の受講を検討してみてはと思います。

 最後に、やはり直前期はTACと東京商工会議所の講座で使用された答練および過去問の、問題と模範答案を六法を引きアンダーラインを引きながら読んで2周・3周する、という勉強が有効であったと思います。
 

■TACのビジネス実務法務検定の講座のサイト
資格の学校TAC<ビジネス実務法務検定>各種コース開講

 

 

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