だいぶ暖かくなってきました。
3月から4月は卒業や就職、年度の変わり目として、職場の異動や業務変更などの時期です。
慣れ親しんでいた仕事から新しい仕事に変わったり、久しかった職場の同僚などとも別れることがあります。
初めての職場で初めての仕事を任されうまくいかないことがあります。
自分自身が電子部品の製造メーカに勤めていた頃のことです。
技術部門から、生産ラインの管理者に異動になった経験があります。
技術部門の時は、製品の不具合を調査する仕事をしていましたが、生産ラインでは、人を管理して生産性を上げるというのものでした。
その時、自分は25歳で、いきなり部下が10人となりました。
年齢差も18歳から55歳までの男性と女性の職場です。
工場は3交代勤務で24時間稼働しています。
高校を卒業したばかりの18歳の男性に「深夜に仕事をしていると機会の後ろから変な音が聞こえてくる」
「自分は霊感が強いから職場を変えて欲しい」と訴えられました。
また40代のパートの女性は「同じ職場の○○さんと私は合わないから職場を変えてほしい」といわれました。
初めての経験でどうしてよいか分かりませんでした。
上司に相談しても「自分で何とかしろ」といわれました。
上司と部下の間に挟まれ、仕事の責任は重くなって深夜まで仕事になることがありました。
今だったら、ブラック企業になってしまいます。
・・・それでも部下の何度か話を聞いているうちにだんだん理解してもらえるようになりました。
カウンセリングの中に「吐き出しのワーク」というものがあります。
普段、言えないことを限られた空間で消化させるというものです。
自分自身ではなかなか気づきませんが、クライアントが話を受け止めてもらえると感じることで自己重要感を満たすことができるからです。
だた、カウンセラーが上の空で聞き流しているとクライアントの自己重要感を満たすことができません。
高価な物やブランド品を購入する心理の背景にも「人から自分の存在を認めて欲しい」という自己重要感があるからです。
自己重要感が満たされると人は無意識的に行動してしまいます。
セールスの上手な人は、相手の人間の持つ自己重要感を満たすことで商品を販売します。
調理器具の実演販売のプロは調理実演した食べ物をその場で顧客にサービスします。
そして顧客の自己重要感を満たします。
話が色々飛んでしまいましたが、コニュニケーションで大切なことは「相手の自己重要感を満たす」ということです。
ありがとうございました。