歩いていると沈丁花の香りがしてきました。
人によって香りの好みもまちまちですが、自分自身は沈丁花の香りは気に入っています。
この沈丁花の香りを嗅ぐと春が近いと感じてしまいます。
そして頭の中では、「そろそろ冬タイヤを交換しないと・・・」という声が聞こえてきます。
香りなどの嗅覚を刺激するものは記憶に残りやすいということが知られています。
特に嗅覚は五感の中でも脳に信号を一番早く伝える器官として知られています。
食べ物を食べるとき、臭いを敏感に感じますね。
鼻→嗅上皮→嗅細胞(嗅毛)→嗅球→大脳辺縁系の順に情報を伝えます。
大脳辺縁系は食欲などの本能的な行動や、喜怒哀楽などの感情を司ります。
五感の中で嗅覚だけはこの大脳辺縁系と直接結びついています。
これも嗅覚だけが持つ特徴で、香りは本能的な行動や感情に直接作用します。
他人すれ違った瞬間に嗅いだ匂いから昔の記憶がよみがえってくることがあります。
この嗅覚をうまく活用することで物忘れを防止する実験もありました。
ものわすれの激しい主婦が買い物に行く前に買い物リストを見ながらハンカチに浸みこませた好きなにおいを嗅いでもらいます。
そして、リストを持たずに買い物に行ってハンカチのにおいを嗅いでもらうと、買い忘れがありませんでした。
納豆の匂いを嗅いだだけで、食欲がなくなったり、セロリの臭いが苦手という人もいます。
カレーの匂いでカレーが食べたくなったり、焼き肉の匂いに誘われて焼き肉が食べたくなったりしませんか?
このような特定の香りで思い出される記憶のことを「プルースト効果」と言います。
この香りによって気持ちを切り替える効果があります。
気持ちをニュートラルにしたい時やリラックスしたい時。
この香りを嗅ぐことで必要な時に、心地よい状態に気持ちを誘導することができます。
好きな香りとイメージで気持ちを安定させる簡単なエクササイズをお伝えします。
①用意するもの ⇒好きな匂い(アロマオイル・エッセンシャルオイルなど)
②イメージング ⇒自分がイケていた時の体験を想起する。(優勝体験、褒められた経験など)
③十分にイメージングができたら ⇒好きな香りを嗅ぐ。
④一旦気持ちをニュートラルにする ⇒別のことを考える(例:昨日の昼食に何を食べたのかを思い出す)
⑤好きな香りを嗅いでみる ⇒イケていた時の体験を想起する。
⑥香りを嗅いでイケていた時の体験が想起できるまで②~③を繰り返す。
是非お試しを~。
・・・ただ、個人差もあることをご了承をお願いたします。
ありがとうございました。
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