「今、お前がどんな職場にいるのか知らない。だけど、うちの方が絶対に良い職場だ。うちに来い!」
そういって、僕を誘ってくれた嘗ての恩師。20年前、僕はラグビースクールの生徒で、ヤマケンさんはコーチだった。
卒業してしばらく疎遠になっていたが、僕が結婚することを聞きつけ、ご祝儀を送ってくれた。そのお礼の電話が、転職話のキッカケだった。
前職では、正直身を捧げて仕事をするモチベーションは無かったし、今後老人になるまで、何を目標にすれば良いか分からなかった。そんな僕に光明をくれた、正に大恩人である。
僕の病気が発覚したとき、転職の内定を頂いた7日後だった。自分に全て任せてくれと、全責任を負ってくれた。何故黙ってたのかと会社から問われたら、自分に黙っとけと言われたと言いなさい。そう言ってくれた。
数十年の時を経た付き合い。ラグビーで得た関係は、やっぱり僕の宝物です!