<肝臓病(肝炎・肝硬変・肝がん)の患者さんの歯科治療> | 茨木市 永井歯科医院 院長ブログ

茨木市 永井歯科医院 院長ブログ

大阪府茨木市で歯科医院を開設させて頂いております、永井健太と申します。
専門は歯周病です。保険診療をメインに、歯科一般・歯周病治療・レーザー治療等幅広く対応させて頂きます。趣味は、歯医者・海外旅行・読書・美術鑑賞・犬の散歩です。宜しくお願い致します。

肝臓を傷めると、出血が止まりにくくなったり、抜歯後に感染を起したり、傷が治りにくくなります。また、薬が効きすぎることがあるので、注意が必要です。

歯が悪く食事が満足にできない場合、肝臓が悪いと肝機能が悪化することがあります。肝細胞を再生させるためにも悪い歯を治療しましょう!

●以下のようなリスクが考えられます!

①肝臓の機能が低下していると、血液を固める凝固因子や血小板が少なくなり、抜歯のときなどに止血しにくいことがあります。
 肝炎でインターフェロン治療を行っている方も血小板が少なくなります。

②抜歯後の傷が治りにくく、また感染を起しやすくなります。
 アルブミンというタンパク質が少なくなるので、傷が治りにくくなり、また、血液の白血球が減って細菌感染を起こしやすくなります。
 インターフェロン治療中も白血球が少なくなるので注意が必要です。

③薬が効きすぎることがあります。
 肝臓で薬を代謝する力が弱くなるので、薬が効きすぎたり、薬の副作用が強く出ることがあります。
たとえば抜歯後に処方する痛み止めや抗菌薬(抗生物質)で、薬剤性肝炎が起きることがあるので注意が必要です。