選挙から10日、民主党政権から再び自民党政権に戻ってきました。政権を担うのは安倍信三首相。


私としては期待半分、不安半分です。


期待としては昨日書いた女性の重要ポスト起用 や、自民党内閣にしては比較的閣僚の年齢が若いと思われること。これまでとは違うまた、3年間野党に下って経験した多くのことを今回の政権運営に生かしてくれるのではという期待もあります。


一方で不安に思うところは、スピード感の決定力の欠如です。これまでの自民党は、組織が大きいからか一つの物事を決めるのになかなか前に進まなかったと感じています。戦後の日本にはやるべきことが山ほどあったので、行動せざるを得ない状況でした。しかしバブルを経験して交通インフラも国民生活もある程度満たされると、登りきって下り坂になった時の対応が後手後手になり現在の状況に至ります。これまでの日本の政治のスピードでは、これからの国際競争に打ち勝つことはできません。素早く決断し、実行すること。これができるかどうかが安倍内閣の最大の過大だと考えています。


そして同じくらい重要なことが、自民党政権・安倍内閣を見守る国民、マスコミの姿勢です。


おそらく明日にでも内閣支持率調査の結果が出るでしょう。そして、かなり高い数字が予想されます。


しかし、そこが頂点です。


今の日本のマスコミはあら捜しをして、権力者を引きずり落とすことばかり考えます。右肩下がりの支持率グラフを自ら作り出し、結局は日本の政治経済が衰退することで自分たちの首を絞めます。厳しい目でのチェックは当然必要。しかしそれ以上のバッシングは必要ありません。そろそろ賢明な行動をしてほしいものです。


国民も、マスコミの報道を鵜呑みにすることなく、しっかりと自分の頭で考えなくてはいけません。マスコミが報道したから「アイツは悪者だ」ではなく、何が問題なのか、なぜ悪いのかをよく考えて判断しないとマスコミの思うツボです。日々の生活の不満の捌け口に政治家を責めるのではなく、将来の日本のため、自分や子供たちのために考えていただきたいと思います。


私の立場も是々非々です。

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日本にとって、必要と思われることは賛成します。これはいらないのでは?と考えることはその背景を考慮して判断します。もう与党だから、野党だからと言っている時ではありません。今まで自民党の政策には民主党は反対、民主党には自民党が反対という態度が平然と取られてきました。本当に残念なことです。しかし今の日本にはそんなことをしている時間はありません。国難に立ち向かうために大きな視野で行動することが求められています。

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選挙中は原発、消費税、TPPなどの政策が注目されていましたが本来それらは複数ある手段の一つに過ぎません。これからの日本のエネルギー政策、高齢化に対応するための社会保障、世界と勝負する日本経済をどう作り上げていくか。安倍政権の手腕に注目したいと思います。

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