こんにちは。保健師マザーズコーチの中見真琴です。

厚生労働省が、愛の鞭ゼロ作戦といいうチラシを発行したようです。



激しい体罰や暴言で、子どもの脳に萎縮や変形が起こるとか、親子関係の悪化や精神的な問題が起こりやすい、と行ったような研究結果も載っていて、

体罰をしないようにする心構えなども含め、子育てに体罰を使わないよう勧めているチラシなんだとか。

【参照】子どもを健やかに育むために〜愛の鞭ゼロ作戦〜(PDF)

愛の鞭=体罰は、私も反対。

でも、「じゃあどうしたらいいんだよ」って悩む人もまた、きっといるだろうなーってこのチラシを見ながら思っちゃいました。

口で言っても聞かないんだよって。

体で止めなきゃ無理な時もあるんだよって。

その気持ちにもまた、同意してしまうんです。

私が体罰反対なのは、「やっちゃいけないから」という理由ももちろんあるけれど、「やるだけ無駄」というところなんですよね。

子どもを力で押さえつけることって一時的にはできるけど、長期的に止めるのは無理。

私たちだって子どもの頃、暴力的な言葉や行動で押さえつけられてきたと思います。

じゃあそれで、心から変わったかというと、違うんじゃないでしょうか。

躾って、成長を促すことって、その瞬間よりもその人の考え方そのものを整えることのはずです。

問題は、押さえられることで育ってきた私たちが、躾をする時に他の伝え方を知らないこと。

躾けるためには力を使うことしかない、と思い込んでることじゃないでしょうか。

私は、色々な伝え方を持ちましょうよ、って伝えてます。

躾も一瞬のコミュニケーションです。

力を使った、暴力的な伝え方もあるけれど、他のやり方だってありますよね。

叩いたり、心をえぐるような言葉でショックを受けさせて、従わせることは確かにできます。

でも、一緒に考えて、自分を誇らしく思えるやり方で行動をするように勧めていく方法もまた、あるんです。

例えば、お店の中で騒ぐ子をおとなしくさせたい、というような時だとしても、

「静かにしなさい!」と声を荒げたり、叩いたりすることも、一つの方法です。

でも例えば、お店に入る前に約束をすることで、静かにできるかもしれません。

少しでも静かにできた子どもを褒めることが、突破口になるかもしれません。

騒ぎ出したら「はいザンネーン」なんて言って、手を引いて外に出ることもいいかもしれません。

今はまだ無理なんだと、最初からその場に行くことを減らすことがいい場合もあるかもしれません。

方法は、一つではないんです。

その子の性格によって、成長具合によって、対策は変わってきます。

「この子は叩いて躾けないと、できるようにならない」という前提じゃなくて、

「この子はちゃんとできるようになる(今はその途中の段階なんだ)」って思うことで、結果も違ってくるんじゃないかと思います。

マザーズコーチ養成2級講座などの感想で「いつも怒って叩いちゃってたのが嘘みたい」と言われることがありますが、きっとそういうことなんだと思ってます。

体罰は、なくせる。

愛の鞭は、暴力的に使わなくて、いい。

せっかくの愛ですもん。ムチになんて、しないでください。

どうかどうか、お互いに幸せになっていくような力とコミュニケーションの使い方を、してほしいと思います。

実はね、私にだって「もう、頭をパコーンとしてやりたい!」って思うような瞬間、あるんです。

(びっくりされるけど本当にありますよ)

そんな時はどうするか、そんなお話は、また明日の記事で。