2月にいったん東京から山形に戻り、
しばらく経った6月中旬のある日、
私はなぜか電車で宮城県に向かっていた。
「・・もう耐えられない」
何とか間に合った大学院への出願は締切が遅かった1校のみで
望みを託したのだけれど、
出願前はあんなにすぐにメールの返事が来てたのに、
出願が済むと急にパタリと返事が来なくなった。
なんで??
ちゃんと書類が届いたのかどうかも分からない。
「待つ」 だけの生活が嫌で、
とにかくどこかへ逃げ出したくて
急遽、宮城県岩沼市の震災ボランティア
に2週間行くことにしたのだ。
こんな理由で参加するなんて
本当に申し訳ない><
けど、どうせ現実逃避するなら、
人のためになる方がいいかな、って。
ボランティアを色々調べてみると・・
・テント持参
・米5キロ持参
など、ちょっとハードルが高いものばかり。
そこで、青年海外協力隊出身の人だけが登録できる
JOCA (青年海外協力協会) のボランティアに登録をしたのだ。
JOCAのHPはコチラ
そこであれば、交通費とご飯代程度の手当てが出る上に、
宿泊施設も提供してくれるので参加のハードルが低い。
登録をしたら次の日に電話が来て、
ボランティアはすぐに決まった。
マンションで寝泊り、と書いてあったので、
『こりゃ久々に1人暮らしを満喫できるかな 』
などとのんきなことを思って現地に着いてみると、、
2Kの部屋に4人暮らし
ということが発覚した。
え!?
・・そりゃ、そうだ。
そう、私はすでにボランティアに来ている人達3人
とその日から一緒に暮らすことになったのだ。
その日は皆既月食 で、
初対面の人達と同じ部屋で布団に入るのは
とても不思議な感じがした。
そして布団の中で何気なく携帯をチェックしてみると、
なんと! 待ちに待った大学院から返事が来ていて
結果は、、
落ちていた。
理由は、
「あなたの関心がある分野での
アドバイザー(進路や授業についてアドバイスをくれる担当者?)
を一生懸命探しましたが、
どうしても見つかりませんでした」
とのことだった。
『・・・。』
『じゃ何で私はここにいるんだろう』
ともう訳が分からなくなり、
考えるのをやめて無理矢理、布団をかぶって寝た。
そんな感じで、私のボランティアは始まった。