BunDokuのこれまでとこれから(2014/6) | MY LIFE AS A PIG

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山と農業と旅を愛するAkihisaのブログです。
高崎高校→北海道大学農学部→銀行員(札幌・鹿児島・福岡・US)→旅人(日本縦断・世界一周)→大分大学医学部(編入)→明日は何処…
大分朝読書コミュニティBunDoku主宰/NPO法人NICE GWCコーディネーター/財務経営アドバイザー

BunDokuを始めて、気が付けば1年以上が経ちました。
ちょっと落ち着いて振り返れる時間もあるし、またBunDokuも新しいステージに移る良いタイミングでもあるので、BunDokuのこれまでとこれからについて簡単に書いてみたいと思います。


1 始めた当初の気持ち

読書会を始めようと思ったのには自分の中でいくつかの理由があったのですが、始めた当時のブログエントリーから、どんなことを想ってBunDokuを始めたのかを抽出してみます。
(参考:2013-04-05 「大分朝読書コミュニティ "BunDoku" 始動します」


> 「読書会ってとっても面白い活動だったから、新天地の大分でもまたやりたい!」

BunDokuを始めた理由は、何よりもこれが第一でした。
鹿児島勤務時代に天文館で朝読書!TenDokuに案内人参画して、本を媒介にしたコミュニケーションの面白さを知ってしまったから。
大分に来たときにググって見当たらなかったから、「あぁ読書会がないなら始めよう」ってごく自然に思って始めたんですよね。


> 本好きが集まる緩やかな繋がりの場があったらいい

「そもそも「読書会」ってなんで参加したんだっけ?何が面白かったんだっけ?」の原点について振り返ってみると、本好きな人が本を読むだけに留まらず、読んだ本の感想について他の人と話したり、他の人の感想を聞いたりする機会って、なかなかないんじゃないかなと思うんです。
少なくとも自分の場合は、ごく一部の友人を除いては(本当にごく一部…)、読んだ本について人と話す機会はほとんどありませんでした。

でもね、やっぱり話したら面白いんです。
「あの本のあのシーンのあのセリフが!」をわいわい話すのも楽しいし、他の人の感想から新しい視点が得られることもあるし、読んでいなかったオススメの本を紹介してもらえることもあるし。
そして何よりも、「自分が読んだ本について語ること」そのものの、自己満足感と言ったらw

だから、鹿児島のTenDokuが自分も含め着々と参加者とリピーターを増やして盛り上がっていったように、大分にもそのニーズはきっとあるはずだと思ったんです。

普段の人間関係や肩書きを忘れて、本好きな人たちがただ好きな本について語り合うだけの場所。
「本」を媒介にすることで、たとえ初対面同士でも気軽にコミュニケーションがとれる場所。
「本好き」というだけの共通点しかない人たちが、お互いが本好きだというその安心感の中で自由に語り合える場所。

そんな場所が、これからしばらくは住む大分にもあったら良いなぁと思ってのスタートでした。


> コミュニティ活動をゼロからつくっていく・ビジネススキルを試したい

再び始めた当時のブログエントリーから引きます。

(鹿児島で始まったばかりのTenDokuにコアに参画していくなかで)コミュニティ活動をゼロからつくり育てていくコトの面白さや、読書会というツールの可能性をひしひしと感じてもいました。
だからその意味では、地域活性化なんて大それたコトを言うつもりはないけれど、自分がこれから住む土地を少しでもより面白い場所にしていけたらいいなという想いを込めての活動になります。
2013-04-05 「大分朝読書コミュニティ "BunDoku" 始動します」

「場づくり」「コミュニティ活動」「地域活性」みたいなテーマについては、昔札幌で学生をしてた頃にETIC.系のNPOでインターンをして以来ずっと関心はあって、それからもNICEや農業ツアーをしたりしながら多少の関わりはあったものの、一度は腰を据えて取り組んでみたいなと思っていました。
それがたまたま今回、読書会というツールで実行してみように繋がった、ということでもありました。


…あるいはまた、銀行で働いてきた経験・ビジネススキルを活かしたい・試したいという欲求からくるものでもあります。2013-04-05 「大分朝読書コミュニティ "BunDoku" 始動します」

これはちょっと説明が必要かもしれないのですが…。
銀行で融資担当として働いていると、簿記とか財務分析とか法務とか税務とか、まぁ半分専門職チックなことも身につけていくんですが、でも地方の中小企業融資をしてて一番面白い仕事って、アドバイザリー(コンサルティング)業務だと思うんですよね。

例えば顧客企業の財務分析をしたら、結果として貸せる貸せないの判断をして終わりじゃないんです。
「現状だと厳しいけどこうなったら貸せるよねアドバイスしてみようか」とか、
「資金を貸す貸さないは置いといてこの情報は伝えたほうがお客さんのためになるから説明資料作ってプレゼンしてこようか」とか、
そんな風に未来に向けての下拵えをして、アドバイスできることがあればアドバイスしてって、時にはシビアな交渉もして、経営が厳しくなってればテコ入れを働き掛けていく、そういうお客さんとのリレーションの全部が、銀行員としてたまらなく面白い仕事だったわけで。

だから自分の中に、「こういう風にしたらこの事業はきっとうまく回っていくはず」のイメージがたくさんあったわけだけど、でも一方で、それを自分で実践したことがないままだと嘘だなと思ってて。

というわけで、とりあえずはマネタイズを目指さないソーシャルな活動としてだけど、でもそれ以外の事業運営の色々はきっと試せるな試してみたいなと思っての活動開始でした。


2 意識してきたこと

そんなわけで、読書会とはいえ事業の経営戦略・マーケティング戦略については当初からそれなりに考えて始めてて、また途中途中で適宜修正しながら続けてきているので書こうと思えばいくらでも書けるのですがw、書き出すと相当長くなるので今回は省略します。 (機会があればまた別記事に書きますw)

ここではそんなに大それたことじゃないけど、でも「絶対こうしたほうがいいよね」って思って意識して続けてきたことを少しだけ書きます。

事業・仕事ってどんなことであれ信頼を得ることが最重要だと思っていて、じゃあ市民が参加するコミュニティ活動において信頼を得るにはどうしたら良いんだろうって考えます。
「読書会」というコンテンツ自体はもう全国各地で試されて、それなりのニーズ・価値があることが実証されてる中で、あとBunDokuという団体が信頼を得るのに必要なこと。大分に来たばかりで地域に知り合いのいない、ストレインジャーに過ぎない自分が。
個人的には、それってとても地味だけど、「丁寧で正確な事務」と、「愚直な事業の継続」に尽きると思うんです。

いきなり「事務」ってとても銀行員的で申し訳ないんですがw、例えば私がBunDokuでこれまで述べ600名以上の参加者とのやりとりをする中で、申込み・問い合わせのメール返信は48時間以内、リマインドメールはイベントの2日前まで、を欠かしたことは一度もありません。(な、ないですよね?汗 迷惑メールフォルダで数件送受信トラブルはあったけど…)
あるいは約一ヵ月先までの開催案内をwebページに載せて、二週間前に開催案内メールを流して、定員に達すればその日の夜までにはwebページに「満員御礼」表示を付けて…というあれこれを、ものすごくシビアに自身に課していました。

そもそも私自身、事務がしっかりしてない組織ってそれだけで信用していません。メールの返信が遅すぎたり誤字脱字が目立ったり、リマインドメールが直前だったり最悪の場合なかったり。
だからそういうのをカッチリと自分の中でルール決めしてwebページなりに明記して、確実にそれを実行していく、ということが、信頼を得る大前提だと思うんです。

もう一つは、「愚直な事業の継続」
「石の上にも三年」や「継続は力なり」は地味に好きな言葉ですがw、何かを愚直に継続していくことは、自分の成長に繋がるだけでなく、対外的な信用も確実に上がると思っています。

1回より5回、5回より10回と、継続していくことで参加者(参加経験者)は増えていきます。
同時に「何やら毎月カフェで本について語り合っている」の目撃情報も増えていきます。笑
参加・目撃・口コミ・メディア露出等から、知名度が上がっていきます。
そして活動自体が健全に、しっかりとオーガナイズされたモノであり続ければ、徐々にポジティブな評価が積み上がっていきます。

それはとても地味で時間のかかる過程ですが、でも着実に信用が蓄積されていくものだという確信があります。

BunDokuでは実際に、そうして最初は交渉が難しかったカフェとの交渉がスムーズになったり、
口コミや開催報告を見て「こんな雰囲気なら…」と始めての参加者が引続き訪れたり、
「出張BunDokuでぜひ来て!」という依頼に繋がっていったと思うのです。


3 続けてみての発見

> ホントに本好きの人がたくさん集まる場になった

いやぁ、続けてみて一番驚いたのはコレです。

事業を始めるときにある程度のセグメンテーション・ターゲティングはするものですが、BunDokuの場合は、私自身が鹿児島時代にTenDokuに参加した当時の気持ちから、実は「異業種交流会とは違う、でも若手社会人が集まる場になったらいいなぁ」という漠然としたセグメント・ターゲットがありました。
もちろん多年代の人が集まったほうが面白いし、また若手社会人にしぼるとどれだけの集客ができるかの自信も無かったので、実際のBunDoku広報ではただフラットに「本好きな人あつまれー!」で活動を続けてきたわけですが、その結果、年代問わずホントにすごい本好きな人たちが集まる場になったなぁと最近思っています。

もちろんこれは嬉しい誤算でした。
「大分にこんなに本好きな人がいたんだ!」というのが素直な驚きだったし、そんな彼らはこれまで自分が理系×銀行で生きてきてまず出会わなかったであろう人たちで、その人たちと本について話せるのはとても勉強になるし刺激的で、毎回BunDokuをするのが本当に楽しいですw

というわけで。
マーケティングミックス自体はとりあえず現実的に可能な組み合わせでやるしかないので大差ないのですが、結果として見込みと異なるセグメントにアプローチできていた、複数ターゲットアプローチとして機能していたというのが、マーケティング的に見てもいやぁ面白いなぁと思ったところです。
(そしてその誤算はマーケティングとしても別に健全なわけです)


> みんながつくる場だった

回を重ねていくうちに、毎回初参加の人もいる中で、何だか場がすぐに温まるようになったなー、盛り上がるようになったなーと思うようになりました。
でもこれを「運営側のスキルアップの結果」という勘違いをしてはいけないな、という気付きというか反省があったので、忘れないためにここに書き留めておきます。

語り、相槌を打ち、同意し、質問し、笑い、応えていく…。
そうして場が温まり、場が盛り上がっていくのは、参加している一人一人のおかげなんですよね。
色々なテーブルで、色々な参加者と読書会をしていく中で、大笑いが出るほど盛り上がることもあれば、沸々と湧き上がるように盛り上がることもあれば、大丈夫かなぁみんな楽しんでるかなぁと心配になることもありましたが、そうして繰り返していくうちに、それは「ファシリがうまくやったからすごい盛り上がった」と言うよりも、参加者一人一人の主体的な参加と化学反応の結果なんだなぁとわかるようになりました。

つまりBunDokuは、運営側がつくるものではなく「参加する人みんながつくる場」で、テーブルファシリテーターはそんな参加者みんなの橋渡しを丁寧にするのが役割なんだよな、というのが最近しみじみと感じていることです。


4 これからのBunDoku

> 新しいことを色々と試せる (丁寧に慎重にね)

BunDoku読書会をベースに、今年に入ってからじわじわと淑女会、哲学カフェ、Biz Talk…等の派生企画も開催するようになってきました。
1年以上のBunDoku継続を経て、参加者の層と運営を手伝ってくれる層が共に充実してきてくれたことで、「こんな場があったら楽しいんじゃないかな」の新企画を積極的に実行に移せるようになった感覚があります。

ただ、そうは言ってもやっぱりビジョンを失ったらおしまいなわけで。
一つ一つの活動に、
「それはBunDokuが主体となってやるべき活動なの?」
「本当に参加者が楽しめるの?独りよがりじゃないの?」
「社会的にやる意味があるの?」

を常にシビアに問い掛けながら実施していきたいとは思っています。

「できること」「やりたいこと」「やるべきこと」を混同すべきではないと常々思っていて、「Akihisaならできるから」「BunDokuならできるから」は基本的に聞かないことにしています。

最終的にやることの判断基準は「できるから」ではなくって、パッションをもって「心からやりたいから」にあるべきだと思っているから。

まぁこの辺りは、今後のBunDokuにも乞うご期待!ということでw


> でも読書会は引続き愚直に続けていきます (最重要)

上記のように、派生企画はあって良いんです。特別企画も面白いだろうし、たまにはお祭り的な大きなイベントをすることもあると思います。
でも、一番ベースのBunDoku読書会は、ずっと今のやり方で継続していきたいなと強く思います。
なぜなら、きっとBunDokuのこの雰囲気のこの活動だからこそ来てくれる人たちがいると思うからです。

ドカンと騒ぐお祭り的なイベントは、大分にもいくらでもあります。
でもBunDoku的なこの雰囲気、このペースで緩やかに人と本と街が出会い繋がる場は、大分にはまだBunDokuしかないと思っています。

自分は事業のブランディング・イメージをすごいシビアに見ていて、例えばBunDokuが「わいわい騒ぐお祭り系イベント」みたいなイメージになってしまうことは絶対に避けたいと思っています。
だって、すでにたくさんあるそういうイベント・活動の一つにBunDokuがなる必要がないし、
またBunDokuには、「そういうイベントには参加しないけどBunDokuには来る」人が確実にいるから。
BunDokuがそういう人たちの層にアプローチできていて、僭越かもしれないけど彼らのサードプレイスの一つになれているのなら、それがBunDokuの大きな存在意義の一つだなと思うんです。

だから、これからやってみたいこと(派生企画・特別企画…)はそれはそれでアリなんですが、一方でBunDoku本来の雰囲気を壊さないように、通常のBunDokuからちゃんと線引きをして、BunDoku独特の雰囲気、入りやすさ、居心地の良さ、そして集まってくる人たちを大切にしながら続けていきたいと思っています。


> 自分が楽しめる範囲で活動していく

これも忘れてはいけないところなんですが、「そもそも自分が読書会を始めたのは、自分が読書会に参加したいから」なんですよね。
なので、それを忘れてただのイベント屋さんになってしまったら本末転倒だなと常に自戒しています。

確かに自身が活動の運営主体である以上、活動の軸足が「参加する側」より「運営する側」にあることもありますが、でも第一義的にはやっぱり「参加して楽しい」から、「自分が参加するために場を作っている」んです。
たまにはイベントっぽく会場を借りて開催することもありますが、それで準備と裏方に忙しくて自分が読書会に参加できないのなら、そもそも開催する意味がありません。(まぁたまになら許容するけど)
だって私が好きなのは「読書会に参加すること」なのであって、「イベントを開催すること」ではないんですから。
(ここがブレると、「好きを仕事にして失敗した」の典型ケースになりそうで怖いですね…)

というわけで。
自身の「楽しい」の源泉をしっかりと見据えながら、また過剰に忙しくならない範囲で、楽しく読書会と派生企画を開催・参加していければいいなぁと思っています。


5 BunDoku運営の今後(おまけ)

おかげさまで、BunDokuがこれだけ広まって参加者も増えてきた中で、

> 「BunDokuで(ソーシャル)ビジネス的に利益を得ていく気はないの?」

と聞かれることが時々あります。
なので、この辺りについての今の私の考えを書いて、この長いブログ記事を締めていきたいと思いますw

結論から言うと、今のところは「自分の事業として(ソーシャル)ビジネスにするつもりはない」です。
はい、含みが多いですね。説明を加えてイキマス。

自分にとっての「ソーシャルビジネス」の考え方は、これまでのあれこれでそれなりに整理してきました。
2012-06-14 ソーシャル×ビジネスの行方(個人的)
2013-01-23 JGAP寄稿エッセイ:ソーシャル・イノベーションの街で社会起業を学んだ1ヵ月(米国)

上の「ソーシャル×ビジネスの行方(個人的)」の中で、私は「"ビジネスからソーシャルビジネスに入る人"と"ソーシャルからソーシャルビジネスに入る人"って思考回路がぜんぜん違うと思ふ」って持論を展開したのですがw、今でもこの考えは変わってません。
で、自分は間違いなく後者の(ソーシャルからビジネスに入ろうとしていた)人種なんですが、ここでソーシャルとして始めた活動のマネタイズを考えるときに、どうしてもソーシャル寄りの思考のアンカーが外れないんです。
すると、「まぁ最低限の収益確保が出来たら御の字かな」くらいには思うんですが、その最低限って、「印刷代とか実際にキャッシュアウトしてる部分が補填されれば、労働時間はボランティアでいっか」になってしまうんですよね。

あるいは、「好き」で利益を得ようとすると、好きが好きで済まなくなりそうなのも嫌なんです。
「読書会に参加するのが楽しいから読書会をしている」はずなのに、もし仮に読書会を開催することで(例えば参加費を取って)利益を得ようとすると、「じゃあどんどん開催しよう」「どんどん参加者を増やそう」「そしてどんどん稼ごう」に陥りかねず、そういうのは嫌なんです。
もちろんバランス感覚を持ってうまくやっていくことはできるはずで、だから好きを仕事にして成功している人はたくさんいると思うのですが、私の場合はこれまでも、生活の糧を稼ぐことと純粋に楽しむことをキッチリと区別することで人生のバランスを取ってきたと思っているんです(もちろん生活の糧も全力で楽しみながら稼げるのですがw)

そういうわけで、今の時点でBunDokuを自分の事業としてビジネス的にしていくつもりはありません。
実際問題として、実費が出っ放しは確かに今の自分には厳しいので、何とか最低限の収益確保(費用補填)は目指しますが、実働時間に見合うだけの収入を得ようとまでは思っていないのです。

だって自分にとってBunDokuは、まず何よりも楽しいからやっていることで、そしてあわよくば地域を盛り上げることにも繋がったらいいなと思っている、生き方、ライフワークみたいなものだと思っているから。

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(シアトルで)たくさんのソーシャルビジネス・ソーシャルイノベーションの現場を訪れて感じたのは、「ソーシャルはもう自分の人生の一部になっていて、本業が何であるかは関係ないんだ」ということでした。
だから私はこれからも、これまでのように自分のできる範囲で「ソーシャルビジネス的に」「ソーシャルイノベーティブに」活動しながら生きていけば良いのだと、今は思っています。
それは例えば、自分の住んでいる地域を盛り上げたり、何か地域課題があったらパッと解決に向けて動ける、そんな小さな生き方・在り方で良いと思うのです。
そうして自分の中のソーシャルな意識を維持し高めていきながら、そこで出会っていくであろう一緒にいて心地良いソーシャルイノベーティブな人たちと繋がっていきながら、この人生を生きていきたいと思います。
 「ソーシャルビジネス」「ソーシャルイノベーション」は、私にとってそんな人との繋がりのハブであり、自分自身の生き方であり、マインドであり、在り方そのものでした。

2013-01-23 JGAP寄稿エッセイ:ソーシャル・イノベーションの街で社会起業を学んだ1ヵ月(米国)
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…でも、散々「自分の事業としては…」と伏線を引いてきたのは、BunDokuは今後3年以内に誰かに引継ぐつもりだからです。(だって私たぶん大分出るから…)
そしてその時に、今のどんどん派生企画が膨らんで事務負荷が増えてってるこの活動を、無償でマルッと引き受けてくれる誰かがいるだろうか、は疑問なんですよね。(苦笑)

つまり、「自分が稼ぐ」ことは目指していませんが、現実問題として自分がいなくなった後もこの活動を誰かが続けるには、せめてその誰かの費用・労働時間に見合う収益は得られる形にして引き継ぎたいな、とは思っているのです。

そんなわけで。
自分が稼ぐことは目指さないと言いつつ、でも先々に人ひとりが雇用できるくらいの、毎月の安定収益が得られるカタチを模索しながら、当面のBunDokuを続けていきたいと思っています。

(とは言っても、「一人雇用して事業継続していく」のは3年後のBunDokuのカタチの一つの可能性であって、そうではない方向性(出口戦略)の選択肢ももちろんいくつか持っています)


> あとBunDoku運営関係で考えていること

もうあとはつぶやきレベルの話ですがw、BunDokuの活動内容ではなく、運営面でやってみたいことについていくつか書いておきます。

■BunDokuオフィス

そろそろ街中に一つ拠点があったらいいなーと思うことが多くなりました。
打ち合わせの拠点、資料を置いておく拠点、そして「ここに来たらBunDokuの誰かがいます」の拠点。

と言っても、本気オフィスが必要なわけではないのです。お金もないし。
例えば月5,000円~10,000円くらいで(安すぎ?)、共有スペースのイス・テーブル・wifi・プリンターが使えて、個別の部屋はないけど棚一つくらいは使える、くらいのサイズのコワーキングスペースがあったらベストなんですが、大分にはコワーキングってまだほとんどないみたいなんですよねぇ…。
まぁ急ぎでもないし「あったらいいな♪」程度のことなので、気長に考えてますがw


■BunDokuインターン

今年の5月頃から、BunDokuは何人か運営メンバーに参画してもらって、3~5人程度で打ち合わせながら次の企画を作っていく体制が整ってきました。
で、ここまで内部体制が整ったなら、次はインターンだろうとw
ただこれを本気で考える場合、インターン生側にメリットのある団体・仕事内容であるべきだと思うので、例えば法人化を考える必要があったり、任せる仕事(プロジェクト)を作ったり、毎週フォローする体制を整える必要があったりするのかもしれませんね。
(まぁこれも半分ネタなのでおいおいのんびりと…)


6 終わりに

ずいぶんBunDokuだけをネタに書くことがあるもんだと自分でも呆れていますがw、おかげさまで楽しく愉快に大分ライフを送ることができているなぁと今振り返っても思います。

"一冊の本との出会いが、人生を変えるんです。
そして読書会は世界を変えるんです。"


それは以前、酔った勢いで放った言葉ではありましたが、でもきっと一つの真実を含んでいると信じています。

「読書会」はただの「読書会」に留まらず、人と人が繋がる、人と社会・地域が繋がるたくさんの可能性を秘めています。
だからこれから先も、可能な範囲で楽しみながら、というところは変えずに、引続きBunDokuを続け拡げていけたらいいなぁと思っています。
そしてそのずっと先で、読書会はきっと世界を変えるんです。

そんなわけで、皆さま。
どうぞ今後とも、大分朝読書コミュニティBunDokuをよろしくお願いいたします。