残り数日は、ゆらり下界の観光デス。
まずはアゴの人が働いている研究所へ。
ここはスウェーデン国立科学アカデミー直轄の、世界最北の自然科学研究所。
なんと…ずいぶんと果てしないトコロで働いているモノですね。笑
研究所では、お茶会に混ぜてもらったり、中の設備を見せてもらったり…。
中には「わーこれは便利！」って機材もあるにはあったけど、設備は総じてそれほど北大と違う印象は受けなかったです。
自分が学生のときは農学部と理学部と創成研で必要な機材を使わせてもらってましたが、その必要な全部がひとトコロに集まっている感じでしょうか。
続いて、アゴの人とノルウェー国境までドライブw
昨日まで登っていた辺りの山を横目に見ながら、今日は昨日とはうって変わってゆるい行程です。
下山翌日に研究員としての契約期間の延長が決まったり（おめでとうございます）、実験やら論文作成やらで忙しいにも関わらず、結局観光に付き合ってくれる後輩想いの彼です。
遠方に見える、U字型にくり抜かれた山がラポーテンLapporten。
その昔、巨大氷河が山頂から滑り落ちるときに、山をそのままくり抜いてできた、のだそうな。
スケールが違い過ぎ…。
言うなればそれは、鹿児島で感じる桜島のような、
あるいは智恵子にとっての阿多多羅山のような （ ← はマニアック過ぎるか…あどけない話ね）、
きっとこの辺りで住んでいる人たちにとって、欠かすコトのできない風景の一部なのだと思います。
夜には、昨日・おとといとはまた違った雰囲気を醸し出すオーロラがサヨナラと手を振ってくれました。
さて。
これまでの行程で、正直だいたい今回の旅は満足してしまったのですが…。笑
でも帰国の飛行機はストックホルムから出るので、数日以内にストックホルムまで辿り着いておかないといけません。
連日気温がマイナス30度を下回るなか、「寒過ぎると晴れてても電車止まるんだよねー」とゆー訳不明の電車の運休もありましたが、遅れに遅れつつも何とかアビスコに別れを告げ、ストックホルムへの旅路へ。
研究所の技官さんがたまたま同じ電車で南下するというので、とりあえず一緒に飲みますw
地平線を舐めるように移動する太陽と光輪。
ストックホルムのセントラル駅。
ここに着くまでに一日以上かかった…。
ともあれ、あとはゆらり市街地観光ですw
ストックホルムにある、ガムラ・スタンと呼ばれる石畳の旧市街をブラブラ。
ウプサラにある、北欧最大の大聖堂。
ヨーロッパに来ると必ずと言っていいほど教会に立ち寄って、1時間でも2時間でも居続けてしまいます。
日本の仏閣ももちろん好きなのですが、何て言うか、場の持つオーラの質が違うんですよね。
日本では癒される感じが強くて、こっちの教会では引き締まる感じが強いです。
…うーん、うまく表現できないな。
そんなこんなで。
旅先らしい出会いと別れも重ねながら、ココロの中はチャージ完了。
あとはもう前だけを向いて、しっかりと進んでいきましょう。
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すごく楽しんでたらしい当時のツイートたち。笑
「バスと電車を乗継ぎ乗継ぎ、やって来ましたストックホルム。乗り継いでるうちに一緒になった、スウェーデン人やらシンガポーラーやらとお疲れー良い旅をーとお別れをしつつ。さて、腹ごしらえして今日の宿でも探しにいきますかー。 」
（2011年2月17日：on twitter）
「あとね、さっき駅のベンチにザック置いてご飯買って来たら、隣に座ってたおばちゃんが「ストックホルムはそんなに治安が良い街ではないの。決してあなたの荷物から目を離してはダメ」と言って去っていきました。なんと、戻って来るまで心配で待っててくれたのね…。私、この街の人が好きになりました。」
（2011年2月17日：on twitter）
「旧市街をぶらぶらして大聖堂で瞑想して、ゲストハウスのねーちゃんに「身も心も寒いんですけど」って言ったらお薦めされたカフェでホットチョコレートを飲んで、結局WiFiが拾える中央駅のバーに落ち着いて、いつも通り一人飲みしながら読書デス。キューブラーロスの「死ぬ瞬間」が読み終わるなう。」
（2011年2月18日：on twitter）
+++（スウェーデン記事まとめ）+++
1 2011/2/11 北へ
2 2011/2/12 トランジットトランジット
3 2011/2/13 ロクタチョッカ1
4 2011/2/14 ロクタチョッカ2
5 2011/2/14 ノーザンライツ
6 2011/2/15-20 極北の街から街へ （この記事）