ロクタチョッカ2 | MY LIFE AS A PIG

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山と農業と旅を愛するAkihisaのブログです。
高崎高校→北海道大学農学部→銀行員(札幌・鹿児島・福岡・US)→旅人(日本縦断・世界一周)→大分大学医学部(編入)→明日は何処…
大分朝読書コミュニティBunDoku主宰/NPO法人NICE GWCコーディネーター/財務経営アドバイザー

北極圏での雪洞ビバークはさすがに寒すぎて良く眠れなかった翌日。笑

だって昨夜、麓の村ですでにマイナス34度とかだったみたいです。
それって私の北海道での最低記録(マイナス20度)を軽やかに超越してる…。

ともあれ。今日はロクタチョッカのピークにアタックしつつ、ビョークリーデンBjörklidenのスキー場下山を目指して縦走するので、味噌汁を飲んでサクサクと出発です。

夜明け前の、ロクタチョッカのなだらかな斜面。
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こっちが標高を上げるのに合わせて、太陽も徐々に登ってきます。
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太陽高度が低いからこその、鮮やかな朝焼けに染まる雪原。
先を行くあごの人も、どんどん赤く染め上げられていきます。
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この山を登り切った先に、何かがあるわけではありません。
ピークにたどり着いて視界の開けたその先にも、やっぱりただひたすらに広がる雪原。とあご。
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見渡せば、雄大な雪原を抱く山々が、向こうにも、そのまた向こうにもひたすら広がります。
大雪山系を彷彿とさせるなだらかな山々ですが、そのスケールは何十倍、何百倍もあるのでしょうね。
それは「世界はこんなにも広いんだ!」という事実を、どうしようもない握力で思い知らせる光景。

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ちなみに写真では伝わりませんが、ピーク付近は風が強すぎてゆっくりできず。
例えばこの写真とかけっこう前屈みですが、アゲインストの風の中をかなり必死に進んでいるんです。
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でもそれが、ピーク直下を抜けると、一気に風が届かなくなります。
このラインがいつも不思議…。

さて。散々気合いで登ったので、下りはスキーですーいすい。
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ざっ
MY LIFE AS A PIG

ざっ
MY LIFE AS A PIG

ざざっ
MY LIFE AS A PIG

ざっ
MY LIFE AS A PIG

ざざっ
MY LIFE AS A PIG

ざざーっ
MY LIFE AS A PIG
ひゅーひゅーw


そんなこんなで。
斜面を降り切ってからがまた長い道のりでしたが、そろそろ記事が北極圏記事なのかあご記事なのか分からなくなってきたので、ぼちぼちと省略ww

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しかし歩きながら、何度となくこっちの大雑把な地図の縮尺に目眩を覚えました。
何かもう、日本の国土地理院て良い仕事してるんだなーって心から実感しちゃいます。
国民性の違いがこんなトコロにも現れるとは…。


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終わってみれば、あっという間。
北極圏登山とは言いつつも、相変わらずのいつもの人と、ある意味いつも通りな山行で、あんまり特別って感じでもなかったんですが…。

でも逆に、たとえ世界のどこに行ったってこんな風に誰かがいて、ごく自然に、縦横無尽に自分の足でどこまでも歩いていけるのだとしたら、そんな人生ってやっぱり悪くないな、と改めて思う北極圏登山なのでした。