母は腹痛と倦怠感(極度のだるさ)で苦痛にあえいでいました。健常者の私たちには想像絶するような苦痛だと思います。
そんな苦痛にあえぐ母を9ヶ月間も見て来ました。3ヶ月前からは自宅のベッドの上でも、うつ伏せになり、じっと腹痛に耐えていました。
もう治ることのない癌。激痛に耐え続けた母。ホスピスにきてからも断続的に腹痛を訴えました。その度に鎮痛剤を投与し続けました。
苦痛で身の置き所のない体。悪液質のため栄養素の減量。言い表しようも無い倦怠感。もうどうすることも出来ません。
私たち家族からの願いは一つでした。母の腹痛と倦怠感を取り去ることでした。主治医からのすすめもあり、セデーションということになったのです。
※未だに病院側からはこの『セデーション』という言葉は聞いてませんが、内容はセデーションすなわち『鎮静』だったのです。私がネットから調べて知りました。セデーションのガイドラインを作成されている方に、お世話になっているこちらの病院名があったので、確信しました。
セデーションをすることで、失うものもありました。それは母とのコミュニケーションです。意識レベルを下げるということは、もう二度と目を合わせたり、会話したりすることができなくなるということです。詳しくは下をご覧ください。
いくつかのホームページの中で、大変理解しやすいものがありましたので、ここで紹介いたします。※無許可でリンクを貼ることをお許しください。
■セデーション(sedation)とは
http://www.sal.tohoku.ac.jp/~shimizu/sedation/ppframe.htm
■安楽死と鎮静(セデーション)
http://www.bekkoame.ne.jp/~ta5111oz/hospice/sedation.html