今夜の気分はギネス。
すっかり朝晩は涼しくて。
あれほどの輝きで瞬間を照らし続けていた夏は
いつだって急に勝手に去っていく。。
そんな時季
たまにゆったりとした夕方を過ごしたくてさ・・・。
お店は「Field」。
ここ、フィールドは、
京都の有名なアイリッシュパブの数店のうちの一つ。
システムはキャッシュ・オン・デリバリーだから
シンプルでいい。
今日も注文はいつもの通り・・・。
「ギネスをワンパイントと、フィッシュ&チップスのSで」
引き換え用のプラスチックのタグをもらって
窓際のカウンターへ。
バッグから読みかけの本を取り出して、しばし自分タイム・・・・。
めくられるページにふと日没の影を感じた頃、
やっと目当てのドラフトギネスが運ばれた。
泡の表面に描かれたクローバーはフィールドの定番。
ゆっくりと時を待ち、2回に分けて注がれるヨーロッパの黒ビールは
いつもこんな風にやっとやってくる。
情けないサラリーマンを笑うわけでもない。
根拠のない「ガンバレ」応援歌を叫ぶわけでもない。
ただ、そこで待っているだけ。
ボクに飲まれるのを。
ほど好い苦味とコク。緩やかな冷たさ。
「っくー、プハーッ!!」ってのじゃなくて、
なんかわからないけど、
いつも心をじかになでられるような感覚なんだよね。
パートナーは決まって、こちら。
フィッシュ&チップス!もちろん、うまし。
スピーカーのケルティッシュなアイルランド民謡が
まだ人の少ない店内を埋めている。
アイルランドの音楽はいつだって、こんなに賑やかなのに、
なんで決まってどこか悲しげなんだろうね。
バンドやってた学生の頃からずっと思ってた。
「だって、人生ってそうだろ?」
なーんていえる程長くは生きちゃいないので、
今日はこのくらいで・・・。
場所はそう、ボクの大好きなうどんの英多朗の2階ですよ。
階段をあがると
「店内にストリートをつくりたかった」という
オーナーさんのコンセプトの通り、カウンターの前の通路が
奥まで続き、まるでストリートのよう。
外人さんもいっぱいで、たまにアイルランドミュージックの
生演奏もしてます。
京都では京都ホテルのそばのヒル・オブ・タラも有名ですね。
ボクはどちらも好き。
ひさしぶりだったけど、
今日もありがとう、フィールドさん。
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field
京都市中京区烏丸錦東入ル 錦江戸川ビル2F
075-231-1213
http://www.geocities.jp/kyotofield/