なんだ
また・・あのタマのやつが・・玄関で待ちかまえていた。
タマはたまにやって来るが、車が着くと・・
ピュ~~!・・と走って来る。
家に着く前の道端でも、バッタリ目が合うと車を追いかけて来る。
先回りしないと玄関が閉まるからだが、車を追いかけ追い抜き、待ち構える猫など聞いたことがない。
玄関を開けると野人より先に入るのは気に入らんが・・それはまあいい。
呼べば必ず「にゃうん」と返事するから猫にしては珍しく礼儀正しい。
ダンゴはお返事だけは素晴らしいのだが、ふてぶてしく礼儀は正しくない。
タマ子は1~2時間、勝手に居候して帰って行く。
「にゃん道」を尊重する野人は、「お話」はしてもタマを抱き上げたことはなく、一定の距離を保ちながら好きにさせている。
毎日来ているようだがタイミングが合わないと中に入れない。
閉口するのは体を擦り付けることだ。
椅子に座った野人の足に体も尻尾も擦り付けるクセは元からあったのだが、今は毛が生え替わる時期、ズボンが毛っこう毛だらけになってしまう。
最初は指でむしっていたが、ガムテープでぺたぺた掃除・・
「べたべたくっつくんじゃねえ うっとおしい」
タマ子・・・知らんぷり
黒猫のダンゴも同じで、野人とタマ子の間には
「居候は家主に迷惑かけてはならない」と言う「戒律」がある。
それを破ったダンゴの顔は、野人の足に踏みつぶされて幾度か・・ひん曲がった
ダンゴは・・逃げず怯まず堂々と罰を受ける。
要領の良いタマ子は、怒ると顔色を見てテッテケテ~と一旦屋外へ脱出、知らんぷりしてさり気なく戻って来る。メス・・だから仕方ないな
仏の顔も3度までと言うが、ついに・・野人 怒る
「この・・バカタレ 」
「毛がくっつくから体擦りつけるなと何度も言ったろうが~!」
「ちゃんと後始末は自分でせ~!」・・と
お説教したが・・
タマの耳に念仏
タマ子は黙々と
自分だけの
毛づくろいに励んでいた
お返事だけは御立派だが・・
・・・おい これ・・ この・・ 毛も
終わり
タマ子 二本足歩行のお特訓
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