前回野人に「魚も獲れない鵜合の衆」とこき下ろされた鵜の頭領「原人」が名誉回復のリターンマッチに臨んだ。
ムータニック号に便乗した原人は島の近くで海に飛び込み、泳いで上陸した。
「12時半にこの場所」と念を押したのだが、野人に似て時間観念の乏しい原人はそこにいなかった。
客を待たせるわけにも行かず原人を放って置いて帰港した。
何処かで魚を追いまわしているか、それとも海底に沈んで仏様になっているかどちらかだが、いずれにせよまたお迎えに行かないとな・・
世話のかかるやつだ。
念の為、海底捜査用の潜水用具を積み込み上陸用舟艇で出航した。
到着すると・・原人はまだ生きていた
クーラーに掴まりこちらへ泳いできたのだが・・
何やらけったいな頭をしている。
海藻が脳みそに絡まっているではないか。
原人曰く、魚に用心させない為のカムフラージュらしい。
たしかにゲリラ兵は迷彩服にやたら葉っぱをくっつけて忍び寄るが野人には怪物にしか見えん。
ホルモン食って体力も脳みそも絶好調の原人は先日の汚名を返上した。
クーラーの中にはまともな魚が数匹いるではないか。
大きくはないが黒鯛2匹にグレにアイゴなどだ。
伊豆大島でクロダイを仕留めたらしいが、伊勢では逃がしてばかり、これが初黒鯛でしかも2匹。
原人にしては上出来、食糧としても十分だ。
帰港して腹の減った野人、しげちゃんのりちゃん、いくちゃんは先に美味しい「キジら~めん」を食べたが、肉食原人は1人黙々と調理に励み、刺身盛り合わせと煮付けと、アラとカニの漁師汁を黙々と食べ続けた。
先日同様にご飯も野菜も食卓に並べず、原人はひたすらたんぱく質ばかり食べていた。
2キロを超える大物クロダイを突き損なったようだが、出会いがしらに正面から突いて頭に当たって跳ね返ったと言うから理がない。
魚突きは高度な物理学なのだ。
鵜原人の魚突き
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原人の海の食卓
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原人のモクズガニ漁
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