野人珍話列伝 フン戦記4 | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

背泳の決勝レースが始まった。

スタートと同時に潜ってパワフルなドルフィンキック、浮上してブンブン丸の水車のように野人はダッシュした。

既に体半分リード、あとはうねるように進む華麗なるアナコンダ泳法でメダカ達をぶっちぎってゴールするだけだ。

勝利を確信した瞬間、アクシデントが起こった。

足の自由が利きづらくなり、下を見ると・・・

 

「あっ・・ ゲ~~~!!

 

「ふ・・ふんどしが~ ほどけかかってる」・・

ではないか目・・爆弾爆弾

 

かろうじて引っかかってはいるが、潜望鏡が出るのは時間の問題。

 

そこで・・・

 

潜望鏡の潜航の為に腰を引いて沈めた・・沈下ダウン

 

それが・・・まずかった。

 

スピードは落ち、引っかかっていたサラシは水中で潜望鏡に別れを告げた。

 

やはり思い切り腰を・・天高く持ち上げた方が良かったのだ。

さらに支点に念力を込めればふんどしは外れなかったはず・・

潜望鏡を沈めたままフンドシ無しで続行しても良かったがスピードが出ない。

それに環境衛生上よくない・・

ここでレースを断念、水中でふんどしを締め直した。

背泳ぎは失格に終わったが反則負けよりはいい。

 

「勝ってふんどしの緒を締めよ」のことわざが身に沁みた。

 

そうやって人は失敗から学び成長するものなのだ。

観覧席は悲鳴やヤジが飛び交っていたが心頭滅却

・・・知らんぷり

 

済んだことはまあいい、次の200mメドレーリレーと200mリレーも勝った。

バタフライ勝者の後輩と自由形勝者の野人がいるし後輩の自由形もそれなりに速い。

あとの二人は馬力のありそうなグリズリーを適当に選んだが、やはり力任せに泳いでいた。

酒に恵まれないグリズリー達は、弁当、ドリンク、おしぼり、肩揉み腰揉み足揉み団扇と、空手部総出で野人に気を使い至せり尽くせり、超VIP扱いだ。

ここまで尽くされたら役目は果たさないとな・・

 

いよいよ問題の水球競技だが、ここで実行委員長から野人にクレームがついた。

 

なんだ・・・? まだ 反則しとらんが・・

 

続く・・

 

1月 空手部寒稽古 清水三保海岸
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休憩・・

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