激流を泳ぎ切る方法 2 | 野人エッセイす

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岸までの到着時間は暗算でだいたい出せる。

岸まで50mなら、直角三角形を描いて50m下流岸に向けてスタートすることになる。

実際の到着点と時間はだいたいの流速から計算すれば予想出来る。

流れがなければ直線距離でピタゴラスの定理から底辺は70m強。

50mを横泳ぎで1分で泳げるなら、1分半くらいかかると考えれば良い。

流速が1秒で2mとするなら1分で120m流される。

1分半なら初期針路の50m下流岸よりさらに180m流されて着くことになる。

到達時間は反流や渦の影響を受けなければ予定通り1分半だ。

この場合の計算は大雑把でも大差なく、着くことに変わりない。

わかりやすく言うなら、岸までと同じ距離の下流に方位を決めて泳ぎ続ければ泳ぐ距離も時間も1,5倍、それに流速に時間をかけた距離を加えれば流される距離が予測出来る。

流れに押し戻されてなかなか思うように岸に着けないと感じるだろうがそんなことはない。

流速に関係なくほぼ予定通りの時間で岸に着くはず、流れは無視して泳げばよい。

到着地点まで計算出来なくとも何の問題もない。

あとは体力に合わせて何処からどうやって上がるか考えるだけだ。

落ちたら・・あせってそれどころではなく頭も回らないだろうが(笑)、運命の分かれ道、この道理さえしっかり頭に入れておけば大丈夫。

何時着くか、泳ぎ着けるかどうかもわからず、不安で必死にもがくよりは落ち着けるはずだ。

ワラなど掴まなくてもよい。


海で絶体絶命のピンチに陥ったことは数知れないが、対応に理がなかったら今こうして記事を書いていない。

窮地に立つほど冷静になり脳ミソが冴えわたる本能は誰もが持っているが、心は自ら制御するしかない。

勝算さえ見出せれば心も安定するはずだ。

勝算は理の中にあり、根性や努力とは無縁のもの。

闘病や健康維持も同じで本来は努力するものではないはず。


まあこの場合はどれほど時間がかかろうが、障害物に当たらず浮いて気楽に泳いでいれば助かるし、流れを気にすることはなく岸へ向かえば良い。

疲れたら流れて来た流木を浮輪代わりにしてバタ足でゆっくり進めば良い。

パニックになって無駄な体力を使わないことが大事なのだ。


横泳ぎについては次回


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