協生農法とは 利益とリスク1 | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

野人は本業のかたわら3反近い畑を一人で管理しているが、野菜を作っているのでも育てているのでもない。

土壌や野菜は作るものではないと言う事が協生農法の根幹にある。

環境を整え、種を蒔き、苗を植え、草の管理をして収穫する流れの中で、野菜の成長には直接関与しない。

自然界では野菜のような葉物植物が育つのに過酷な環境もあれば理想的な環境もある。

自然界を徹底して観察、その仕組みを学び、理想的な環境を提供して、それが半永久的に存続出来るよう最低限の管理を実施しているだけなのだ。

そうすれば、草や虫は邪魔ものではなく不可欠な理由が理解出来て大切にするようになる。

肥料や農薬は使わないと言うより使う必要がないだけのことだ。

肥料を使えば成育が短縮、立派に育つがリスクも負う。

今の農法は利益優先でそのリスクが見えていない。

リスクとは、経費や労力だけでなく、人が生きることにおいて最も大切なものを引き換えにすると言うことなのだ。

そのリスクについてはこのブログ開始以来何度も書いて来た。

野菜を動物本来の食べものと見るか、商業製品、養殖野菜と見るかで対峙法は変わる。

最初は農業を農業として成り立たせる研究から始めたが、野人武術と同じく最短距離で結果を出す物理学の考え方が基盤だ。

最初から耕起、堆肥、肥料、石灰、農薬の類は必要ないことは自然界から理解していた。

必要ないが、肥料は与えたければ多少は表土に与えても構わないのではないかと言う程度だった。

農園を作り実践、実験の中でやがて「人口肥大」のリスクが見えて来た。


続く・・