人は何万年も主食だった肉を加工食に変え、木の実もまた果物に、イモや穀物も同じで野菜まで加工食品に変えてしまい、魚も養殖加工が溢れている。
完全な食品は今は天然の魚貝類しかないのだが、スーパーのものはあまり食べる気はしない、子供も同じだろうがその理由はまたいつか話そう。
毎日食べるものは穀物と野菜だが、本来の肉や穀物は無理でもせめて野菜くらいは完全な植物にすべきで、それは肉と違って簡単にやれることだ。
野菜嫌いの子供がそれを警告しているとは考えられないのだろうか。
昨年から生野菜が案外旨いと感じたのは、ムー農園の野菜から雑味が消えて甘味が出て来たからだ。
人参や小カブ、アスパラやニラなどがこれに当たる。
今では、少量だがニラやアスパラやゴボウは生食が当たり前になってしまった。
肉食野獣の野人でも生で食えるのだから、これら品種を開発した人には脱帽だ。
他の生葉っぱは、ごくたまにマヨネーズたっぷりかけて食うが滅多に食べない
ニラやゴボウの生なんてと思う人は本来の野菜の味を知らないと言うことになる。
先にも書いたが、今ではほぼ全種が生で周年食べられ、アブラナ科の花もすべて生食用だ。
農園に来た客は葉っぱを食べて「美味しい~」と恍惚の表情になるが、野人には青臭くて不味い。
天敵だったニンジンは、雑味もニンジン独特の臭さもなく甘い柿のようで冬だけデザート代わりに食べる。
相変わらず子供の頃から変らない本能を大切に貫いている。
危険な仕事が長かったが、その本能で随分命拾いしたことも事実だ。
野菜は食べられるが動物性たんぱく質のほうが旨い事には違いない。
子供はハンバーグやウインナーソーセージが好きだが、卵焼きは子供も大人にも人気があり、野人にとっても好物。
理由は単純で、柔らかい動物性蛋白質と糖分が合体した理想的な食べ物だからだ。
これを本来の地卵と放任サトウキビの生搾り汁で甘味をつけたら舞い上がるだろう。
牛丼や親子丼なども同じような理由で肉と甘味が決め手になる。
一つ聞くが、天然本マグロや海老やアワビ1キロと・・菜っぱや人参や大根1キロ・・・君はどちらを選ぶかな。
人が本来肉食か草食かは、単純な本能の多数決で決めるのも一つの方法だ。
続く・・