1に「土壌の持つ力を活かして栽培」とあるが、土壌とは何か把握しているとは思えない。
土壌と土質ははっきりと定義されている。
土壌とは生き物が築き上げた生命体構造を持った表土の事で、土質とは構造は関係なく土の性質だ。
土中にまでまんべんなく有機物が溢れる「肥えた土壌」など地球上には存在しない。
耕して有機物を土中に入れ土を人工的に作ることは、土壌破壊としか他に言いようがない。
土壌の構造は数年かかって築かれるもので、「土づくり」と称した「混合土」ではない。
2に「自然の循環システムを守り」とあるが、自然循環システムとは何か理解しているとも思えない。
そのような循環システムは自然界にはなく、人間独自の循環だろう。
負荷を出来る限り軽くなどと都合のよい曖昧な言葉も解読不能だ。
自然界は成るべくして成り、出来る限りなどはない。
良くはないが、農薬を出来る限り少なく・・・と似たようなものだ。
3に「自然の生態系を尊重した農法を採用している為、人体だけでなく地球にも優しい食品であるとも言える。」とあるが、人地球に優しいと言う理由が「自然生態系を尊重した農法」と言うことなら明らかに間違っている。
表土を毎回起こし、分解浄化の仕組みを無視、有機を投入することは生態系破壊以外の何者でもなく、人体と地球に優しいはずもない。
どのような理由でそれが優しいのか、道理を明確に説明してもらいたい。
何故このような矛盾だらけの言葉遊びがまかり通るのか、これを書いた人に問いたい。
仮にこれが食品表示なら、内容に虚偽がある以上、裁判すれば必ず負けるくらい詐欺に近く、野人が原告なら必ず勝てるだろう。
製品でも食品でもないから放置されているようだ。
彼らは作り育てることが前提の野菜製造、養殖が専門であり、自然科学、物理学、生物、植物学、海洋学とはまったく無縁なのだ。
これは憶測でもなく、これまで出会ったすべての農業関係者に言える。
「そんなことも・・知らんで大地と植物に対峙しているのか」とため息をつくことばかりだ。
「そんなばかな」と思うなら直接聞いて見ると良い、植物に詳しい人はいない。
「縦割り行政」と言う言葉があるように、農業分野に他の分野は暗黙の「不可侵条約」で介入しないし調べることもない。
農業は科学、物理学の世界から取り残されたままなのだ。
だからこんなおかしな世の中になってしまった。
続く・・
オーガニックの盲点 1
http://ameblo.jp/muu8/entry-10535685048.html
オーガニックの盲点 2
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