何もない協生農法の極意 3 | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

野菜を好みの味にしたければ、好みの肥料を与えればそのようになる。

植物の根はすべて吸収、そして肥料は形を変えて人の体に戻る。

早く大きくみずみずしくしたければ水と肥料をたっぷり与えれば良い。

養殖のウナギなどにも同じことが言える。

今は味も脂肪の程度も自在に調整できるようになった。

農学は植物を知らず、農業従事者も詳しくはない。

植物学は農学とはまったく異なる。

野人が海を相手に船と魚介に携わってきたように、農業とは本来、土壌と植物と動物を相手に農産物を生み出すものではないのだろうか。

地球始まって以来、土壌形成に草と動物は不可欠なものだ。

自然界のバランスのとれた土壌が硬くなるはずもなく、硬くなるにはそれなりの理由がある。

柔らかさも同じで、人は何故そこから学べないのだろうか。

最初はともかく、何度も耕せば気圧と降雨で硬くなるのは当たり前だ。

だから永久に耕し続けなければならない。

専門知識の盲点は、ベースが限られていることだろう。

自然界の仕組みを立体的に理解すればば難しいことではない。

これを発表した野人は変人扱いされているが(笑)、農学も生物学も工学も数学も海洋学もベースは自然界だ。

協生農法とは自然循環の仕組みの原理であり、その応用だ。

活用すれば世界中、どのような過酷な環境であっても糧を得ることが出来る。

経費も労力もたいしてかからず、環境の修復はもとより、人間だけでなくすべての生き物の健康にも役立つことだろう。

万物には必ず法則があり、それを曲げない限り大地は永久に糧を与えてくれる。