喉が渇く塩 渇かない塩 | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

塩については幾度か書いてきたが、これからは特に汗をかく季節、塩分不足は命取りになりかねない。

最近はがぶ飲みが極端に減った。子供の頃から学生時代、社会人を通して夏はがぶ飲みが日常だった。しかし飲めば飲むほど体力は消耗する。運動中は「水は飲むな」が常識だったが、今はマラソンがそうであるようにスポーツドリンクを補給しながらやるのが常識だ。

以前なら走ってる最中に水分を摂るなんて考えられなかった。常識は移り変わるし、今の常識もまた変わるときが来るのかも知れない。野人はまったくスポーツドリンクを飲まない。体が拒否するからだ。しかし以前に比べて水分を摂る量は、同じ海の仕事でも3分の一くらいだろう。原因ははっきりしている。子供の頃は塩と言っても専売公社の塩化ナトリウムがほとんどだ。出来るだけ粗塩を使うようになってからも水分摂取量はそれほど変わらなかったように思う。船で海に出る時は数本のペットボトルのお茶は必需品だった。しかしここ数年は極端に減ってしまったが運動量はまったく同じなのだ。原因ははっきりしている。理由は「完全なる塩」だ。市販の粗塩は「にがり」を抜いたものや独自にブレンドしたものがほとんどで単純に海水を煮つめた塩は少ない。料理に使う塩だけでなく「塩コショウ」も自分で海水塩と黒コショウに詰め替えたのが数年前、それから水分摂取量が極端に減ったのだ。何十年も一日に1リットルは飲み続けた牛乳も今は三日かかる。つまり喉の渇きが極端に減り、少量で渇きが癒されるようになったと言うことだ。

あらためて完全な海水塩の持つ力に驚愕している。その仕組みについてはまた少しづつ書くことにする。



昨年3月の記事 頑張れ塩男!

http://ameblo.jp/muu8/entry-10081878147.html


昨年6月の記事 減塩志向は健康と食文化の危機

http://ameblo.jp/muu8/entry-10102805731.html