懐かしい人からの電話 | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

昨日の夕方、うたた寝していたら懐かしい人から電話があった。前ヤマハ株式会社社長の奥さんからだった。義父は浜松の楽器会社を世界のヤマハにした故川上源一だ。野人をヤマハに引き込み、人や物事に対する考え方、今の思考回路を叩き込んだ張本人だ。連載「東シナ海流」を書き始めてやっと半ばまできたが度々登場する。何年か前に夫婦で2回ほど野人のレストガーデンを訪ねて来て一緒に楽しく食事したことはある。非常に穏やかに話をする人で、その人柄の良さにいつも自然に頭が下がる。会話がはずんでかれこれ1時間ほど話したが久しぶりの事で本当に嬉しかった。野人の食に対する考え方、本質を見極める手法は川上源一の影響が強く、その思想を引き継ぎ実践しているのは今では野人一人になってしまったようだ。雉が好きだと言うから雉肉とキジハムを送ることにした。川上源一晩年の頃は猪肉を送っていた。ボケかかっていても猪を食べると舌が記憶を呼び戻し、一瞬正気に戻ると言うからたいしたものだ。

川上浩さんの体調が良くないようなので、脱歯磨き粉を進めたのだが、二日も磨かないと気が狂ってしまうと言う。話が長くなってしまうから野人のブログを見るよう勧めた。

農業についても関心があるようで、手をかけられず何年も放置状態になった川上農園のミカンがあまりにも美味しかったらしい。懸命に手をかけていた時よりもはるかに美味しかったと言う。笑える話だがそれが当たり前なのだ。人間だって余計な手をかけなければ健全で美味しく育つものだ。石鹸歯磨き粉の記事と野人農法、それに義父が登場する東シナ海流を読むように伝えた。たぶんこの記事も読んでいることだろう。