河口の無人島と砂州 | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

伊勢市の宮川の河口には巨大な無人島がある。土砂が中州になり、それを囲み、かっては分割されて田や畑があった広大な平地だ。牧場も出来るくらい広い。今は渡る農家もほとんどなく荒れ放題で、上流から流されてきた狸や蛇の天国になっている。野人のマリーナからはカヌーで10分くらいだ。周囲が川で目の前に海が広がり、潮が引くと隣にある砂の中州と繋がり歩いて行き来出来る。車で行けないから不便のようだが、牧場にしても柵はいらないし、猿も鹿も猪も来ない果樹園も畑も出来る。海にも川にもアクセス出来て遊びの幅も広がる。何とか活用できないものか。宮川は十数年前には日本一の清流になっている。アユやズガニやウナギや手長エビやハゼやノコギリガザミが豊富で、海からはスズキや黒鯛が上がってきて周囲は魚の宝庫だ。何があってもこの島なら十分生きて行ける。