堀ちえみさんと素潜りした夏 | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

 

昨日のテレビに掘ちえみさんが出ていた。

十数年前だったが彼女と子供達とは海や山で何度か遊んだ。

 

大阪のテレビ番組「ちちんぷいぷい」だったか、「痛快エブリデイ」だったか忘れたが取材で丸一日海山のフルコースで食料調達、夕方調理して二人で祝杯をあげながら食べてロケは終わった。

 

タケノコからタラの芽、クレソン、アオサに磯物、船でかごをあげてカニやアナゴやメバルをゲット、天ぷらに煮付けに釜飯にカニ汁にアナゴの蒲焼き、すべて自力で調達した究極のご馳走だった。

 

番組の放送が終わったその足で、プライベートで子供達を引き連れて4人で再度野人を訪ねて来たのだ。

子供達にも同じことをさせてやりたいと言う。

5月でまだ肌寒いのに小さい子供達は裸で海に入って遊んでいた。

 

次に来たのは夏だ。野人の携帯に連絡があり、両親や一族郎党引き連れて来ると言う。合歓の郷のコテージも予約したらしい。

 

あいにくその日は三重県主催の「マリンスポーツフェスティバル」があり、野人は企画運営委員長になっていた。 大会委員長は県知事、実行委員長は県教育長だが、発案、運営計画の立ち上げから手配まで野人一人でやっていた。 つまり県教委職員と体育指導員、県内マリン事業者、総勢150人の総指揮官だったのだ。

とても彼女達と遊んではいられない。

 

そう言うと堀さんはあっさり日程を変更した。

そして両親に妹、子供3人、友人の春やすこさんを連れて8人でやってきた。 

 

ボートで外洋の無人島へ案内、全員海には潜れなくて野人一人でタコを獲っていたが、彼女の妹が潜りたいと言い出した。 手を引いて水深3mくらいの海底を案内したのだが、今度は掘ちえみさんが希望、そうして次々と海底へ案内した。

 

それからしばらくしてまた携帯に電話があり、やってきたのは秋の収穫の時期だ。

その日は食の企画で30人弱の参加希望者があり、都合が悪いから遊べないと言うと、それに参加したいと言い出した。

 

野人は農園に食体験施設を作った。

当時既に、広大な敷地にミカン200本、ハッサク50本、柿100本、栗100本、スモモ120本、他にビワやブドウや梨、野菜全種を栽培していたが、それに山菜園と自生キノコ園も加えた。 原木栽培でシイタケ、マイタケ、エノキタケ、ヒラタケ、ナメコ、エノキタケもやっていた。

牧場には鹿や猪豚、キジやカモやホロホロチョウを飼育、食材には事欠かない。

 

堀親子の飛び入り参加に他の参加者達は大喜びだった。

キジ汁に収穫した野菜を放り込み、山菜やマイタケの天ぷらや、掘ったイモを石焼イモに、栗も焼いた。

ご飯は竹に詰めて火にくべる「竹飯」だ。

デザートの果物は食べ放題でふんだんにある。

全員で餅つきもやって堀さんと子供達三人も楽しい一日を過ごしたようだ。

 

当時も若々しくて女学生にしか見えなかったが、さらに子供が増えた今もあまり変わらない。

女は○物と言うが、その通りかも知れないな。