シックハウスも正しい知識で | 日々恒心!失敗しない・後悔しない住宅計画術

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株式会社無添加計画 常務取締役 瀬野剛史

シックハウス、名前だけは聞いたことがある方が多いでしょう。

直訳すれば、sick house=病気の家です。

このシックハウス、気にされている消費者の方は多いように感じますが、正しく理解されている方は、ほんの一握りではないでしょうか。

ひとつひとつをご紹介するには多岐にわたるため、なかなか簡単に文章に起こせません・・・

と、いうことで少しポイントだけ。


室内空気汚染に由来する様々な健康障害を、総称してシックハウス症候群と呼びます。

症状としては目がチカチカする、喉が痛くなる、目がかゆくなる、めまいや吐き気をもよおす、などなど。ひどい場合には無気力、うつ等の精神神経障害にも。

特徴としては、室内空間を離れるとその症状の緩和が見られます。
ちなみに、その空間を離れても、症状の緩和が見られない場合は、化学物質過敏症も疑われます。

難しいのは、症状の個人差が大きいのと、本人しか自覚出来ない症状であることなどもあげられます。

室内の汚染された空気環境に長時間、身を置くことによって起こる健康被害、このような症状を引き起こす、シックハウスの原因と言われているものには・・・

1、住宅を建てるときに使用される建材からの化学物質(VOC 揮発性有機化合物)

2、家具やカーテンなどから揮発される化学物質

3、換気不足

4、ダニ・カビ

5、アレルギーやストレスなどによる体調、体質の変化

6、日常生活用品

などが考えられます。


私たちは住まいを扱う組織ですから、まずは、(1)の建材からの化学物質を中心に考えます。

その建材や住まいをきっかけに、シックハウスが社会問題にまで発展した原因には・・・


1、住宅の高気密化

2、化学物質の揮発量の増加

3、換気不足

などが考えれます。


社会問題となってしまったシックハウスに対して、国が規制をはじめた法律が出来たのが、平成15年。

そして、それ以降、先日のプチセミナーのアンケートにもありましたが、量産メーカーのモデルハウスに言って、シックハウス対策はどうなっているか聞いてみると、その対応のほとんどが「法律で決まっている通り、フォースター(F☆☆☆☆)を使用しているから安全です」と、堂々と言われるはずです。

各社のホームページやカタログにもそのような文言があることもあります。

しかし、本当でしょうか?

厚生省が人体に影響を及ぼすと指定し、基準値を示している有害化学物質は13物質あるにも関わらず、建築基準法で規制している有害化学物質は、ホルムアルデヒドとクロルピリホスの2種類だけです。

シックハウスが社会問題となり規制する法律が検討された時、30種類の化学物質を規制対象にと動き出しましたが、量産メーカーの住宅建築が厳しくなりコストアップにつながる恐れがあることから、16物質に減らされ、更に、最終的に立法される時には、前述にある通り2種類のみという結果。

しかも、規制したホルムアルデヒドも使用禁止ではなく、含有量少ないだけで、含まれていても使用出来るのです。

ちなみに、ヨーロッパでは70種類以上、アメリカでも約50種類程度のVOCが規制されているようです。

そして、未だに症状を訴える人がいる現実。

シックハウスはアレルギーですから個人差もありますし、何よりも、たった2種類の規制だけで”安全”と考えるのはどうかと思います。

これから家づくり、住宅計画をする消費者の皆さんは、このようなこと、法律さえ守っていれば安全であるとは言い切れないことを理解した上で、室内空気環境が悪くなると分かっているものは、使わないと決め、安全な住まいを建てることを目指していただけたら・・・と願います。


参考までに、少し長いですが、シックハウスの被害を受けた方の動画です。
興味のある方はこちらからご覧になってみてください。


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