昨日は誕生日ということで、たくさんのコメントありがとうございました。
コメント返しも順番が混乱して御迷惑をおかけしました。
おじさんの頭は一度混乱すると元に戻すのが大変なんです。
大好きなオムライスをいただき大満足だったんですが、
祝賀ムードは今日も続きます(笑)
お祝いといえばやはり「おすし」ですよね!
江戸前のにぎりずしが生まれて、約190年。
江戸時代の後期、ちょんまげを結い、腰には刀を差していた時代ですよね。
その伝統を受けつぐ名店が浅草にあります。
・・・ということは、今年で146年の老舗のお店。
つまり江戸前すしの原点がここにあります。
場所は先日紹介した「鮨よしだ」さんの数件手前にあります。
今日で4回目の訪問!
いずれもお昼におじゃましています。
暖簾をくぐりお店に入ると、カウンターに案内されます。
すぐ目のづけ場にたつのは5代目の親方。
名人と呼ばれる親方で、全国にファンが居らっしゃるようです。
おすしの本やグルメ本それに漫画にまで何度となく紹介されたり、
親方も専門書を出版されています。
「美味しんぼ」でも手先の美の巻のモデルにもなっていらっしゃいますよね!
正直、ちょっと緊張します。
おすし10貫の「浅芽」(5,250円)がいいんですが、今日はもうひとつ
食べに行くので「梅」にします。
浅草の老舗のお店はほぼそうですが、このお店も同じで、昼も夜も同じ値段。
もちろんランチメニューというのもありません。
にぎり7貫。
見事な扇の地紙形で見た目でも楽しませてくれます。
サッパリとしながらも深い味わい。
今日の鮨種は
・ほっき貝
・きす
・ぶり
・中トロ
・鯛
・あなご
・玉子
それではいただきます
全てのおすしに江戸前の仕事が施されています。
お魚を切って酢飯に乗せただけのものではありません。
よくテレビでも食べタレが「新鮮なお魚ですね~!」と叫ぶ場面がありますが、
刺身はよくても、おすしには新鮮なお魚は合わないんですよね!
白身でも数日、まぐろに至っては1週間ぐらい熟成させるとよくききます。
更に煮る、焼く、漬ける、〆るなどの仕事をしていくんですね!
この漫画やHPにも出てきますが、
鮨種、酢飯、山葵、煮切りや煮ツメのバランスがおすしの魅力だと思います。
例えば、このあなごを見てください。
爽煮(さわに)と呼ばれる手法で煮てあって、真っ白なんですよね。
右手でつまみ、口に入れますよね。
あなご、煮つめ、山葵、酢飯が口の中で、一つになるんです。
最初に来たとき(10年以上前ですが)、ここのおすしを食べて、
感動した事を昨日のことのように思い出しました。
夢酔亭さんは古いお店が好きですね?と聞かれますが、そうじゃないんですね。
冷蔵技術の普及や仕事の効率化で、他のすし屋さんでは絶滅した、江戸前の
技術や心がここに来ればあるんです。いや、ここにしか残っていないんです。
滅びたものはもう元には戻りません。
今あるこのお店を大切にしたいだけです。
そして、もう一つの楽しみとは、
伝法院通りにあるお豆腐屋さん「栃木家」さんで、
弁天山美家古寿司さんの「まかないいなり」(310円)を販売しているとの情報!
何としても食べたかったでのです。
3パック買いました。一つはお店の前のベンチでいただき、残りの2つは、
夢酔亭家のガキどもへのお土産です!
砂糖が入った甘いいなりは好みじゃないんですが、さてどんな味かな?
油揚げの中には、煮イカ、かんぴょう、酢ハスなど具沢山!
これまで食べた、いなり寿司のなかでも、いちばん好きな、いなりでした。
さあ、帰ろうかなとしたら、先日鯛茶漬で紹介した料亭「一直」の大女将と
ばったり遭い、立ち話!
そして昨日お邪魔したヨシカミの店長とこれまた立ち話!
浅草!大好きな街です。
今日も美味しい食事をいただき感謝をこめて
「ごちそうさま!」
【お店】
・弁天山美家古寿司(べんてんやまみやこずし)
・東京都台東区浅草2-1-16
・http://bentenyama-miyakosushi.com/