医学教育について | 神産巣日神(かみむすびのかみ)のブログ

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古来、日本では、「愛」と云う字を使わないで、「産巣日(むすび)」と言いました。「むすび」と云う言葉は、「愛」と云う言葉よりも非常に深遠な意味を含んでいるのです。ときに、神産巣日神は「造化の三神」の内の一柱の神であり、獨神(ひとりがみ)で御座います。唯々感謝。

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 さて、去る1月7日(水)の「受験のアドバイス」のブログ で、

学部卒業生には、医師国家試験(2月7日【土】~9日【月】)、歯科医師国家試験(1月31日【土】及び2月1日【日】)、薬剤師国家試験(2月28日【土】及び3月1日【日】)、保健師(2月20日【金】)、そして、看護師(2月22日【日】)の国家試験が御座いますね。数年以上前迄は、学部卒業生に、助産師国家試験(2月19日【木】)資格が与えられていましたが、今では、大学院卒業者、文部科学大臣の指定した学校において1年以上助産に関する学科を修めた者、もしくは、厚生労働大臣の指定した助産師養成所を卒業した者等に受験資格が与えられるとのことで御座います。

 また、理学療法士国家試験(3月1日【日】 及び3月2日【月】)、そして、作業療法士国家試験(3月1日【日】 及び3月2日【月】)等があります。」とぉ伝え申し上げました。受験生の方々(かたがた)の合格を心よりぉ祈り申し上げております。

 

 ときに、芸術家には、陶芸家もいれば彫刻家もおり、日本画家もいれば油絵画家もおり、人物画家もいれば風景画家もいます。

 芸術家は、自分の幼少の子供を教育する際に、本物を観察(み)せるとのことであります。

 音楽といっても、和楽もあれば洋楽もあり、声楽もあれば器楽もあります。

 音楽であれば、優(すぐ)れた音楽を鑑賞させるとのことであります。

 幼い頃、奈良に住んでいて、父親から仏像を見させられたという友人がいます。

 本物を見ていると、偽物(にせもの)は自(おの)ずと判(わか)るのであります。

 医学教育も然(しか)りであると存じます。

 まず、正常(英語:normal)をしっかり覚えることであります。

 すると、異常(英語:abnormal)を見たときに、これは違うと思います。この違うと思う感覚が大切であります。そこで調べれば良いのであります。調べる時間が全く無いということは、まず無いので御座いますから。

 因(ちな)みに、大学に入学したときに、同期生に、上記の(英語:abnormal)から名付けられた「アブさん」という渾名(あだな)の方(かた)がいました。

 

 abnormal(ネガティブ[negative]で御座いますし、お読み下さっている方々[かたがた]に影響をぉ与えすることの無いように、この言葉がまた登場しますので、今回は日本語で綴[つづ]ることを控えさせて頂きました。)は膨大でありますから、これを全て覚えようとすることは、精神衛生上も如何(いかが)なものであるかと思われます。医学の知識量は戦後直後の頃の五十倍以上になっているとのことでありますから、尚更(なおさら)で御座います。

 基礎医学を例にとってみますと、組織学であれば、五臓の中でも、肺臓、肝臓、そして、腎臓は他の組織に比べて特異性がありますから、特にしっかり、正常(英語:normal)を観察することです。そうすると、上級生になって、病理学(英語:pathology)の、abnormalな標本を観察(み)る際に役立ちます。

 

 ところで、医師国家試験受験前、女子医学士で、学生の頃、哲学、数学、そして、物理学といった、主に演繹的な学問(但し、物理法則は帰納的に実証されます。)と同じように、医学の勉強をしようとしたという方(かた)がいました。

 医学の勉強は、演繹的な学問とは勉強法が違うのであるということが結論でありました。

 因(ちな)みに、演繹と帰納という方法論があります。

 演繹とは、一般的・普遍的な前提から、より個別的・特殊的な結論を得る論理的推論の方法であります。例えば、数学であれば、ある命題から推論していく方法です。また、某・大学受験予備校の物理の授業では、物理法則を暗記するのではなくて、演繹的に物理法則を導かせるという教え方でありました。

 一方、帰納とは、個別的・特殊的な事例から一般的・普遍的な規則・法則を見つけ出そうとする論理的推論の方法のことであります。例えば、一万羽以上の烏(カラス)を観察して、外見は黒であると論じます。これが帰納という方法です。

 医学は、経験的に、この帰納という方法の比重が大きいということなので御座います。

 

 さて、以上のことは、医学部を卒業致しましてから気が付いたことであり、学部生のときにわかっていればと思ったことであり、10数年前に書かせて頂きました内容で御座ございます。

 そして、去る11月25日(火)の「第六感(スピリチュアリティ[spirituality])」のブログ で、「数年前(平成19年12月)、心身医学の某・医療系の学生サークルに委託されて、分科会を開催致しましたとき・・・」と記させて頂きましたように、このときを初めと致しまして、数回開かせて頂きました。これらの機会に参加してくれた学部卒業見込みの方々(かたがた)、そして、去る10月07日(火)の「ボランティア・地域医療」のブログ で記させて頂きました、母校の医学部と某・看護の大学が主催しています地域医療研究会の学部卒業見込みの方々(かたがた)に、医学の勉強法のアドバイスとして、伝えて参りました内容で御座ございます。唯々感謝。(^O^)