抗酸化物質 | 神産巣日神(かみむすびのかみ)のブログ

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古来、日本では、「愛」と云う字を使わないで、「産巣日(むすび)」と言いました。「むすび」と云う言葉は、「愛」と云う言葉よりも非常に深遠な意味を含んでいるのです。ときに、神産巣日神は「造化の三神」の内の一柱の神であり、獨神(ひとりがみ)で御座います。唯々感謝。

 去る10月29日(水)の「身体の効率」のブログ で記しましたように、生体では、酸素(化学式:O2)による好気呼吸で、細胞内のミトコンドリア内のT.C.A.回路(英語:tri-carboxylic acid cycle、T.C.A.サイクル)(トリカルボン酸回路)(他に、クエン酸回路、そして、クレブス回路等と呼ばれることがあります。)において、エネルギーを取り出しています。(^O^)

 生体において、この好気呼吸のために、酸素(O2)は必要です。

 但し、酸素(O2)は、鉄(化学式:Fe)のような金属を腐蝕ふしょくび)させたり、身体を酸化させたりします。女性の方々(かたがた)は、お肌のことで、切実であるかもしれません。

 御承知のように、昼間、植物は光合成をして、水と二酸化炭素(化学式:CO2)から、炭水化物と酸素(O2)を生成しています。植物の周囲には、光合成により、酸素(O2)が充満して来ます。このままでは、植物は、それ自体が出した酸素(O2)によって、表面が酸化されてしまいます。植物の気持ちになって考えますと、自らが酸化されることを防ぐために、その表面を抗酸化物質でおおって、酸化されないようにしています。夜間は、植物でも、炭水化物を分解してエネルギーを得るために、酸素が必要です。一方、昼間は、自らの周囲の余分な酸素(O2)はいらない、との植物の言葉が聞こえて来るかのようです。このことは、今迄、機会あるごとに多くの人達に話して来ました。

 

 前述の、去る10月29日(水)の「身体の効率」のブログ の下段やや上に、「(前略)機会がありまして、宜敷よろしければ、抗酸化物質のことを記させて頂きます。(後略)」とぉ伝え申し上げまして、誠に有り難いことに、「いいね」を頂きましたので、今回、「抗酸化物質」につきまして記させて頂きます。(^O^)

 

 さて、お酒は飲みませんが、赤ワインには、抗酸化物質であるポリ・フェノール (英語:polyphenol) が含まれていると聞かれたことがぉありになられると存じます。今迄話して来た方々(かたがた)は皆、このことを知っていました。また、チョコレートの原料になるカカオにも、ポリ・フェノール (polyphenol) が含まれています。

 ポリ・フェノール (polyphenol) とは、ポリ(沢山たくさんの)フェノールという意味であり、分子内に複数のフェノール性ヒドロキシ基( -OH )(ベンゼン環、ナフタレン環などの芳香環に結合したヒドロキシ基のこと)を持つ植物成分(芳香族化合物)の総称のことです。芳香族化合物という位でありますから、香りがいいです。果物には、赤ワインの原料である葡萄ぶどうにかかわらず、表面にポリ・フェノールが多く存在します。白ワインでなく、赤ワインであるということも、赤ワインには、葡萄ぶどうの表面の皮が含まれているからです。ポリ・フェノールには、アントシアニン、タンニン、そして、カテキン等があります。例えば、アントシアニンは紫や赤の色素で、葡萄ぶどうやりんご等の皮に含まれています。

 

 

 

果実
みかん

 



 

果実
アントシアニンを含むりんご

 

 


 

 また、柿やバナナには、タンニンが含まれています。ちなみに、渋柿の「渋」の成分はタンニンです。

 

 

 

果実
タンニンを含む柿
 
 


 

果実
タンニンを含むバナナ

 

 


 

 さらに、桃や梨には、カテキンが含まれています。ちなみに、カテキンは、緑茶に多いポリ・フェノールとしても有名です。なお、カテキンは、昔から タンニンと呼ばれてきた 緑茶のしぶみの主成分です。

 

 義理の兄によると、食べたいものが身体にいいと言う考えです。今回においてのみ、この考え方によりますと、前述のように、香りのいいポリ・フェノール(芳香族化合物)は、身体にいいということになりますね。

 

 この話しをした、ボランティアのスタッフ達も、また、料理番組で見たという看護師も、人参にんじんは皮をかないで調理するとのことでした。こうすれば、人参にんじんの皮に含まれているポリ・フェノール(抗酸化物質)を摂取ることが出来ますね。野菜も、果実と同様で御座ございます。


 ときに、抗酸化作用を持つビタミンには、ビタミンACE(エース)と呼ばれるビタミンが中心となります。ビタミンACE(エース)とは、ビタミンA、ビタミンC、そして、ビタミンEのことです。

 

 動物は、自ら抗酸化物質をつくることは出来ませんから、植物を摂取り込むことによって、抗酸化物質を獲得しています。
 

 ところで、活性酸素の中に、化学式が O2- で表されるスーパー・オキサイドアニオン(英語: superoxideanion)があります。大気中に含まれる酸素分子がより反応性(酸化力)の高い化合物に変化したものです。生体内にも、この活性酸素が発生することがあります。このままでは、身体が酸化されてしまいます。そこで、この活性酸素を分解するのが、スーパー・オキサイド・ディスムターゼ (英語:superoxide dismutase:以下、S.O.D.と記させて頂きます。)という酵素です。

 この活性酸素を中和して、如何いかに身体を酸化から防ぐか、ということが寿命と関係して来ます。

 

 母校の大学の元・第二生化学教室・教授が、生涯テーマとしておこなっていました。ちなみに、学生の方々(かたがた)には最初に説明することですが、生化学は、生物化学(英語:biological chemistry)とも云います。生命現象を化学的に研究する学問(生物学、または、化学)の一分野です。

 このことがわかりますと、生理学のこともわかりますね。すなわち、生命現象を機能の側面から研究する学問(生物学)の一分野です。

 

 下図のように、S.O.D.の活性の高さと寿命が相関するのです。線形のグラフに乗ります。画像をクリック(英語:click)(もしくはタップ[英語:tap])して頂きますと、拡大致します。

 

 

sod
S.O.D.活性と寿命との関係

 

 


 

 動物の場合はこれでいいのですが、考察したことは、霊長類で、特にヒトの場合は、精神的な生き甲斐がいとか信頼関係が、寿命に影響して来るように思われます。機会あるごとに、この話しを致しましたが、誠に有り難いことに、皆、納得してくれました。

 

 本日も、最後(まで)ぉ読み頂き、誠にありがとうございました。唯々感謝。(^-^)