「10・10空襲」から76年 | 政治と憲法つれづれ草 by リリー

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10月10日といえば私にとっては「体育の日」なのですが、同じ10月10日でも76年前のその日は悲劇でした。沖縄本島や宮古、石垣、奄美大島など広範囲にわたって米軍の猛烈な空襲があったのです。

出撃した米軍機は延べ1396機。「晴天の空が曇るくらいの米軍機が空を覆った」との証言があります。

爆弾が民家や学校、病院にまで降り注ぎ、多くの住民の命が奪われました。日本国内で初めての大規模無差別爆撃だったのです。

那覇の街の9割が焼け野原となりました。

それから76年近くが経った今年の4月のこと。那覇空港の工事現場で不発弾が3発、見つかりました。いずれも米国製の250キロ爆弾です。この場所が旧日本海軍の飛行場だったことなどを考え合わせると、これらの不発弾は10・10空襲で投下された可能性が高い、と識者はみています。

発見された不発弾は、戦後処理がいまだに終わっていないことを物語っています。


※2020/10/10『沖縄タイムス』社説