おはようございます。
蒸しりんご店長のりんごです。
前回の逆子の記事で
過去の一定期間における
私の逆子妊婦さんの治療による回転率を
記載しました。
＞＞『逆子と針灸治療の効果』
全体の治療結果として
逆子治療成功率（回転率） 79.5％
そのうち、来院時点での週数別に分けると
・27週0日～29週6日 100％（9人中9人）
・30週0日～32週6日 92.8％（14人中13人）
・33週0日～34週6日 81.2％（16人中13人）
・35週0日～36週6日 40％（10人中4人）
上記のような結果となりました。
鍼灸治療での逆子治療は
常に、ある問いかけと隣り合わせです。
それは
『鍼灸をしなくても戻ったのではないか？』
『放っておいても戻ってのではないか？』
『別に鍼灸のおかげではないのでは？』
その問に関する答えはある意味
永遠にわからないでしょう。
つきつめれば、鍼灸というものの科学的根拠
という部分まで行くでしょうし
そうすると科学で解明できるものが
全てではないという世界にもいくでしょうし
やはり答えは出ないのです。
特に、初期の段階は鍼灸をしなくても
戻っていた可能性は高いかもしれません。
統計上でも
逆子の発生率として
提示される数字は、以下の通りです。
・妊娠28週まで 30～40%
・妊娠30～32週 15%前後
・妊娠40週 3～5% (※)
※実際は40週まで待たず予定帝王切開に
なるケースが多いですが、逆子のまま40週を迎えた場合
3～5%まで逆子率が低下しているといわれます。
週数が早い段階に
逆子が多く、その後は少ないことからも
自然と戻っていた可能性は高いでしょう。
だからこそ医師も
『自然と戻るから』と口にされる方は多いです。
しかし、私としては
鍼灸が貢献したかどうか
それを明らかにしたいというのではありません。
正直、そこは追求していません。
もちろん、鍼灸がお役に立てる！
妊婦さんの養生にはもってこいだと信念を持って
施術させて頂いていますが
『鍼灸が効果的でしょ！』ということを
押し付けたいわけではなく
逆子が戻る、ということを目指している
それだけなんです。
だから、逆子が戻ったなら
（それが鍼灸のおかげだろうとなかろうと）
ヨカッタですね！という話なんです。
その内もしかしたら自然に戻る方もいれば
自然と戻らないという方もいらっしゃるわけです。
その時に、もう何をしても戻らないという方もいれば
少し養生して体を作ってあげることで
戻りやすい体になり
逆子が戻ったかもしれません。
鍼灸治療も逆子の治療とはいえ
基本的には、今の妊婦さんの体作り、というものが
治療の目的ですので
戻るか戻らないか不安のまま過ごすよりも
まずは逆子と言われたら
逆子対策というより、
体のケアをしに行っておこう
そんな気持ちで、はり灸
いえ、まずはよもぎ蒸しにでも
来てくださったらな、そういう風に思っています。
次は、『自然と戻るかもしれない』の逆で
どうしても逆子が戻らなかった理由は何なのか
その辺りを考察してみたいと思います。
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『逆子が治らない理由：羊水量』