【カレー部自主トレ】純米酒カレーで乾杯! | コン美味食文化論

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いけずな京女が、コンビニエンスに現代ニッポンの食文化を探求中。食のクロスロードを縦横無尽に放浪してます。

 またもや、レトルトカレーの話題です。
 しかし今回は、例のお店 で仕入れたもんでは、ありません。


コン美味食文化論-会員証


 実はワタクシ、「日本酒で乾杯推進会議」の会員なんです。(詳しくはこちら

 ジョーク団体ではありませんよ。
 代表は石毛直道先生(国立民族博物館名誉教授)、100人委員会には奥村彪生氏(伝承料理研究家)、小泉武夫先生(発酵学者、文筆家 )、田崎真也氏(ソムリエ)…等々、学者、俳優、作家、議員、アスリートと幅広い分野の著名人が参加する真面目な組織であります。
 最も、今のところはまだ、消費者向けには目だった活動はされておりませんが…。

 会員には、日本酒を愛する方ならどなたでもなれます。


【日本酒で乾杯推進会議 会員三ヶ条】
一、日本文化を愛すること
一、日本酒を愛すること
一、率先して日本酒で乾杯すること


 要するに自主活動せえと、いうことですな(苦笑)
 それでも会員でいるおかげで、日本酒に関する色々な情報が入ってくるようになりました。


 「純米酒カレー」の発売も、知ることができたのでございますよ。

コン美味食文化論-だっさい3


 して、 「純米酒カレー」とは何ぞや?
 以下、メーカーさんのサイトより引用。


 古来、料理に日本酒を加えると、料理がおいしくなることは日本人なら誰もが知っていること。
 「純米酒カレー」は、レトルトカレーの具材に純米酒を加味することによって、いかに美味しいカレーが出来上がるかに挑戦したもので、本製品は、レトルトカレーらしからぬコクと旨みがあり、美味しさを重視したカレーとして開発しました。


 味わいは、ほどよい辛さの「中辛」タイプで、余分な具材を使用することなく、「純米酒」の風味を活かすべく、ベーシックなビーフカレーに仕上げました。
 カレーに加味する3銘柄の「純米酒」は、
美味しさに定評がある

 岩手県の株式会社南部美人が醸造する「南部美人」(なんぶびじん)純米大吟醸50

 福井県の合資会社加藤吉平商店が醸造する「梵」(ぼん)純米大吟醸無濾過生原酒

 山口県の旭酒造株式会社が醸造する「獺祭」(だっさい)純米大吟醸50

 を贅沢に使用しています。


 使こてるお酒がまた…好きな人は逆に怒るんでは「カレーに入れるなんて、もったいない!」と(笑)
 とにもかくにも食べてみんと始まらんので、3種類をお取り寄せいたしました。


コン美味食文化論-だっさい4


 そうそう、先に説明してきますと「余分な具材を使用することなく」とは言うても、基本の具材(牛肉、玉ねぎ、人参)は入っています。ルウだけではありません。
 牛肉なんか良心的な大きさ・量でするので、それだけでも値打ちありますよ。
 なお、カレーの見た目はどれも同じなので、写真は大幅省略。あらかじめご了承ください。


コン美味食文化論-だっさい1


 「純米酒カレー 獺祭」です。

 「獺祭」(だっさい)は山口県岩国市の旭酒造株式会社さんのブランド。
 製品の大きな特徴は、「山田錦を使った純米大吟醸のみ」ということ。
 また、通常よくある杜氏と蔵人による酒造りではなく、社員だけの酒造りを行っており、その平均年齢が大変若いことも他の蔵とは一線を画しています。
 その心は?(以下、サイトより引用)


 獺祭から思い起こされるのは、明治の日本文学に革命を起こしたといわれる正岡子規が自らを獺祭書屋主人と号した事です。「酒造りは夢創り、拓こう日本酒新時代」をキャッチフレーズに伝統とか手造りという言葉に安住することなく、変革と革新の中からより優れた酒を創り出そうとする弊社の酒名に「獺祭」と命名した由来はこんな思いからです。


コン美味食文化論-だっさい2


 志高き蔵元の酒は、「繊細さと軽快さを感じ、味わいを楽しませてくれる美酒」と評されているのですが、さてそのカレーは?
 最初にやや甘味が感じられ、中辛なんだけどまろやかな味わいでした。


コン美味食文化論-南部1


 「純米酒カレー 南部美人」です。

 「南部美人」(なんぶびじん)は、岩手県二戸市の株式会社南部美人さんのブランド。
 原料米は、岩手県と酒造組合と岩手県工業技術センターが共同開発した酒造好適米「吟ぎんが」や「ぎんおとめ」を中心に、清酒の種類によって使い分け。
 伝統の酒造りに若い蔵人のアイデアと工夫を重ねつつ、「熟練の技と若き情熱と力の融合」という目標とする酒造りを実践されています。


コン美味食文化論-南部2


 その純米吟醸は「上品な吟醸香、柔らかな口当たり、甘味と旨みが広がってスッと切れていく綺麗な辛口」などと表現されているのですが、さてそのカレーは?
 驚いたことに、清酒でカレーの味わいが変わるもんですねえ。
 といって語彙が貧困なので表現しにくい…ホテルのスパイシーカレーというか、辛味と旨みのバランスがとれた味わいでした。


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 「純米酒カレー 梵」です。

 「梵」(ぼん)は、福井県鯖江市の合資会社加藤吉平商店さんのブランド。
 山田錦の精米歩合10%の超・純米大吟醸酒を筆頭に、蔵内平均精米歩合40%以下という、日本でもトップクラスの高精白米を使用する“完全純米酒蔵”。
 また、造り上げたお酒はのすべて長期氷温熟成してから出荷されるのが特徴です。
 その心は、「めざす感動の酒」。


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 “日本のシャンパーニュ”などと言われ、海外で評価の高い清酒なのですが、さてそのカレーは?

 へえ~へえ~×78
 ずっしり濃厚辛口な味わい。どっしりしたコクがありました。


コン美味食文化論-南部3


 加える清酒で、はっきりくっきり個性が出て、しかもどれも美味しい。
 そして3品とも、確かに清酒を感じるのです。恐るべし「純米酒カレー」


 しもた、これやったらそれぞれのお酒を飲みながら食べるべきやったと思いついたのは、たった今で後悔先に立たずなのでありました。
 
〈フルネット 純米酒カレー 525円〉(共通)
内容量:200g(1食分)
原材料:牛肉、清酒、野菜(玉葱、人参、にんにく)、食用油脂、小麦粉、チャツネ、砂糖、肉エキス、カレー粉、トマトペースト、食塩、香辛料、澱粉、調味料(アミノ酸等)、カラメル色素、酸味料、香料、(原材料の一部に乳、大豆、鶏肉、豚肉、りんごを含む)



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