矢沢永吉 若い広場 1980年 リメンバー・佐世保 | 矢沢永吉激論ブログ

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YouTubeに上がってるインタビューです。

 

瞬間的にいつもインスピレーションを大事にしたいわけね。

 

「A Day」。レコードタイトル「A Day」、あ、いいな、と思ってね。

 

それで、おかしなもんでそういう自分で瞬間的に思ったことを決めるでしょ、やってるうちにその気になっちゃうんだよね。その事の方が僕は大切だと思ってるわけ。

 

すべてが直接的、直接的。自分に素直でありたい、自分を愛したい、ということだけ信じてれば、全部がつながると思ってるから。

 

僕自身が大事にしなきゃいけないのは、さっき言った、一番直接的で、自分がなにが欲しいか、ってことだけはっきり選びたいしね、あ、今度はこれがほしいとかね。

 

何がしたいか、ってことだけいつも忘れないで。自分は最高だって信じてるし。そうよ、自分が一番かわいいもん。だから、保守的なかわいいじゃなくてね、自分が一番、自分を愛してるし、そこだけよ。

 

後は不思議なもんで、汗かくってことだけ本気でやってれば、どっかで絶対接点があるって思ってる。思ってるのね!

 

また、思わないと寂しいからやってられないじゃん。寂しいからね、そうでも思わないとやってらんないですよ。未来がね。

 

そうね、欲しいもの、無いね。

 

だから物質的なものは別にないね。そうじゃなくて、自分を満足、幸せになりたいのね。幸せになりたいってことだけすごく大事に考えてる。

 

だから、今欲しいものは、って訊かれたら、そう! この次のアルバム、どうにかしたいなぁ、ってことだね。

 

だから、おんなじこと。繰り返しでしかないんですよ!でもね、繰り返ししかないって僕言ったけど、やり続けていくことの方がいかに大切かっていうことを言いたいし、思うし。ね。

 

やり続けるってことはね、やっぱり、自分を守ることだと思うね。自分がやっぱかわいいからね、自分を愛したいから、やっぱり、勝ち続けていかなきゃいけないし。



(負けたことなんて)そんなもん死ぬくらいありますよ。

 

一番ひどい時は、ありましたよ。佐世保ね。九州の佐世保に行った時。僕はソロになって間がない時。

 

その日に限ってシチュエーションがバッチリよ!雨がザンザン降るし、蓋開けて見たらキャパが1500人くらいかな、それくらい入るところに(客が)200人くらい。

 

しかも、それが、俺、楽屋で一番悔しかったことは、「これはまずい」ってことで、ウチのスタッフがタダ券を配りに、雨の中ね、町ん中、駆けずり回った。それを俺は聞いたわけね。

 

聴いたときね、もう悔しくて、悔しくて!僕はステージの上に上がったとき言いましたよ。

 

「いらっしゃい」

 

200人ちょろちょろって来たお客さんに。はっきり言った。

 

「俺、今悔しいんだ。こんなに才能がある俺が、佐世保へ来て、こんなに侮辱されたことはない。だから今日来てる200人のお客さんは、あんたたち、幸せだよ」

 

俺、はっきり言った。「なぜか言おうか。矢沢の、こんな素晴らしい矢沢を見れたな。これは俺のプライドだ」って言ったわけ。

 

「だから俺はどこまで歌えるか分からないけど、素晴らしい歌を歌うからさ、最後まで楽しんでいってください」って帰ったの。そん時にスタッフに「リメンバー・パールハーバー」って言葉があるじゃん。

 

自分の中で勝手に、韻を踏むのが大好きな男ですから、「リメンバー・佐世保」。決めるぞ! 

 

2年後かな、落とし前つけましたよ。超満(員)だよ。ばっくり。ただ、全部一貫してそうして来たってことだけですか。簡単なことよ、偉くも何にもない。ただ、負けず嫌いだってことだけかね。

 

それと、いじける暇がなかったってことと。それともう一つは、さっき一貫して言ってきてる事ですけど、僕はやっぱり自分を愛してるの、自分が幸せになりたいと思ってるの。

 

そんだけのことです。

 

なんでもっと自分を愛さないんだって僕が言うのは、もっと自分の財産守れ。自分の財産ってなにも、銭の財産じゃないの。

 

精神の財産かも分かんない。自分のプライドも、自分の財産でしょ。そうでしょ。

 

そういうこと全部含めて、1個の主張を持つってことも自分の財産ですよ。だからもっともっと自分のことを最大限責任持たんと。