アンドリューゴールド追悼シリーズの楽曲紹介。「YOKOHAMA 二十(ハタチ)まえ」の1曲目です。
矢沢サウンドが最もデジタルに寄った時期の曲です。全編を通してシンセが前面に出ていながらボーカルとも馴染んでいる。
渋谷陽一はバンドは化学反応と言いましたがまさにこの音のことを言ってるようなもんです。
ライブでは聴いたことはありませんがこのサウンドをバンドで再現するのは無理でしょう。2曲目のTake It Timeもあまりライブでやらないのは矢沢本人が一番それを分かってるからだと理解してます。
このアルバムでスタジアムロック向きの曲は苦い雨ですがこれもあまりやっていません。
アルバムを聴きながらこれをステージで再現するにはどうしたらいいのかなと考えると1980年代ではYMOになってしまいそう。バンドでは無理っぽい。
ステージでは再現できない音をいかに限界まで突っ走って作って納得させるか。それがこのアルバムのテーマだったんだと思います。
最近言ってる「生音が一番。生にはかなわない」。そんなの分かってます。それはステージでやればいいことであってアルバムは徹底的に作りこんで誰にもマネできない世界を構築する。
ジャンルは違うかも知れないけどストーンズではなくてプリンスになって欲しい。
そういう気持ちです。
参加ミュージシャン
Andrew Gold (key,g,dr,cho)
Mitchell Froom (syn)
Bob Glaub(b)/Mike Botts(dr)
Michael Landou(g)
Joy Leslie,Bryan Cumming (sax)
Kenny Edwards,Sharyn Scott,
Debbie Pearl,Brock Walsh,Liza Edwards (cho)
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