日本の企業はすごいと思った。 | 矢沢永吉激論ブログ

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Yazawa Eikichi - Do You Know Mr. Yazawa 6/7


急に思ったね。日本の商社はすごいと思った。
日本の企業はすごいと感じた。

戦争に負けて、ダットサンあたりが

最初にアメリカ市場にクルマを出したとき、
フリーウェイでみんなオーバーヒート起こしたんだそうだ。

それで全部返品。
全部返品されたところから、日本は始めるんだ。
なんでオーバーヒートするんだってところから。

考えてみるとそりゃそうだ。
日本にまともな高速道路ができたのは1965年の話だ。
どこも穴ぼこだらけのがたがた道。

そこでトロトロ走るぶんにはダットサンも通用したけど、
アメリカのフリーウェイをガーッと飛ばすの無理だった。
エンジンのシリンダーから考え直さなきやならなかった。

それから日本の企業の闘いが始まった。
そうやって闘って、闘って、闘って、

メイド・イン・ジャパンが世界一になった。

トヨタもソニーも松下もどこだってそうだ。
だからオレは、日本の企業はすごいと思った。

その現実をウェンブリーで見た。
その現実を、

そのままドキュメントに収めてくれとNHKに言った。

終わってすぐに女房に電話入れた。
「最高だった」
そう言ったら、めすらしく女房は泣いた。
電話の向こうで泣いてた。



アー・ユー・ハッピー? (角川文庫)P236