タワーレコード 矢沢永吉 「60歳の再デビュー作」 | 矢沢永吉激論ブログ

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ROCK'N'ROLL 』 そして『TWIST

そして直球ど真ん中、
みんなのストライクソーンに
ストレートに入るようなサウンドを作ろうとしたのが
2009年の『ROCK'N'ROLL 』です。

これがものすごい反響だった。
昔からのファンからの反応もすごかったんです。
「永ちゃん、お帰りなさい!」
とか「待ってました!」とかね。
本当に嬉しかった。

でも僕は、決して昔のファンのためだけに
「戻ってきた」わけじゃないんです。


ROCK'N'ROLL 』は、

僕が「洋楽」にこだわり、 欧米に行き、

アレンジやプレイヤーにこだわり、
そしてリスナーの壁にぶち当たり、
そこで悩んだ結果だった。

しかも当時の僕は60歳で、
時代の変化の中で、これからどうやって
ロックシーンに立ち続ければいいかを
考えている時でもあったんです。

それで僕はメーカーから独立してレーベルを作り、
全部を自分たちの手でやることにした。

音作りは当然、流通、宣伝、PVの制作まで、
本当に全部がゼロからの再出発です。
もちろんリスクはある。
でも、「俺たちで面白がって全部やろう」という感じで、
前を向いてみた。

ROCK'N'ROLL 』は、
本当にいろんな意味で旅を経た
僕の再デビューだったわけです。
だから09年は新しいことばっかりでした。

インタヴューはパンパン受けるし、
インストアライヴはやるし、夏フェスにも出るし、
とどめには紅白歌合戦にも参加させて頂き、
そして歌詞をしっかり間違える、というね(笑)。

結果的に『ROCK'N'ROLL 』は、

それまでの2倍売れました。
そりゃあ嬉しかったですよ。
これは自分の気持ちに対するご褒美だったと思う。

僕が独立を決めたときの気持ちは
「みんなでやろうぜ」という清いものだったからね。
この清さと、頑張った僕らへのプレゼントだったんじゃないかな。



ROCK'N'ROLL IN TOKYO DOME
Live & Documentary DVD 「ap bank fes '09」



・・・続く