DICTIONARY 134
FREE PAPER AGE OF AQUARIUS
InterFM「桑原茂一のPIRATE RADIO」#23
http://www.clubking.com/topics/archives/09other/68_2300_interfmpirate_radio23.php
矢沢の長い旅の始まり
僕は音楽家として、自分自身の中で長い旅をしてきました。
1972年に劇的にデビューしたCAROLは、
英語と日本語を交ぜた詞と矢沢のメロディとで、
フォークソングが終わりかけの頃に彗星のように出てきた。
「ファンキー・モンキー・ベイビー
」みたいに
キャッチーな8ビート・ロックンロールは、
当時、相当にショックだったんじゃないかな。
そしてCAROLは1975年、
日比谷の野音で文字通りに燃え尽きます。
燃えつきるキャロル・ラストライブ
それから今日まで、
僕なりのすごく長い音楽の旅が始まったわけです。
音楽家として向上したいと思うのは自然なことで、
そうなると目標は海外になる。
「洋楽」ですよ。
僕はさっさと日本を出て、
世界的なプレイヤーたちと、
超一流のサウンドを作ってきた。
でもある日、ちょっとした疑問が湧いたんです。
「リスナーは、僕の音楽をどのあたりで聴いているんだろう?」とね。
僕も「このサウンド、すごいだろ?」
というノリでやってきたけど、
それはちょっとズレていたんじゃないかと。
実は、日本のリスナーのハートの奥底に届くものは、
それとは少し別なものなんじゃないかなと。
・・・続く