民事訴訟に対する意識。 | 向原総合法律事務所/福岡の家電弁護士のブログ

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日常の法律問題や、弁護士業界のネタ、その他をつらつらと書こうと思います。

オセロ中島さんに対する民事訴訟の第1回口頭弁論があった
と今朝のワイドショーではやたら大きく取り上げていましたね。
なんでも、家の賃貸人がモッくんだったからこれほどの騒ぎに
なったのかなと思ったり。

けれども、これは普通の賃料(保証会社による求償金)請求事
件だし、第1回なんて被告側欠席が普通なのに、「中島さんは
裁判に欠席した」とか。
そこじゃなくて、答弁書が出てないかどうかのほうが大切なの
になあ、と思いつつ、なんか騒ぎすぎなように感じました。

しかし、いろんな方とお話していると、民事訴訟=起こすのも起
こされるのも悪いこと、と思っておられる方は多いです。騒ぎす
ぎな気がするワイドショーは、きっと、
民事訴訟=起こすのも起こされるのも悪いこと
と思っているのかもしれませんね。

また、いろいろな方とお話をさせていただくと、民事訴訟は悪い
こと、という捉え方をされている方が多いことも感じます。

もちろん、手間ヒマかかるので、決して良いこととはいえないの
ですが、「良い」「悪い」だけで単純にいかないのです。

そもそも、民事訴訟がターゲットにしているのは、民事上の紛
争、もっと具体的に言えば、個人間での争い(多くは財産上の
争い)です。

契約の内容どおりの物が送られてこない、という事例で考える
と、契約内容について両者の理解が相違していたということも
あります。

ある請求をしようとしている人が、事実関係をよく精査してみた
ら、実はそのような請求は法律上できないのに、請求者はでき
るものだと思い込んでいて、むりやり請求してくる結果、請求さ
れる側としてはどうしていいかわからない、ということもあります。
その結果、心を煩わせることになります。

民事紛争はとにかく複雑ですから、「いいこと」「悪いこと」という
単純な二元化をするのではなく、早い段階で弁護士に相談され
てください。

弁護士に相談されること自体が悪いこと、と思われる方もおられ
ますが、変に考えこむよりもいい解決になることが多いと思いま
す。