電波バトル20、電気は「利用」するものであって、「依存」するものではない | mugla日記

電波バトル20、電気は「利用」するものであって、「依存」するものではない

電気は「利用」するものであって、「依存」するものではない。

本当は言うまでも無い、アタリマエの事だが、現実には既に「利用」の域を大きく逸脱して、今の日本社会は完全に「依存」してしまっている。

「利用」であれば、問題があれば止めたり減らしたりすればいい。しかし「依存」してしまっていると、問題があるとわかっていても止めたり減らしたりできず、事態は時の経過とともに深刻化してゆく。

原子力発電は多くの問題を抱え、火力発電もCO2排出削減(私はこれは原子力・太陽光・風力・エコカー・エコ家電等を売り込むための策略だと思っているが)や石油等輸入燃料の供給不安の問題があり、水力も問題が無いわけではない。電気に「依存」しているのではなく「利用」しているのであれば、これらのデメリットと電気を使うメリットを比較して、適切な電力利用のあり方を考え、必要があれば電力消費を減らせばいい。もちろん、人命にかかわる電力利用や社会のインフラにかかわる電力利用等、優先すべき電力利用の分を確保する配慮は必要だ。

ツイッター等で原子力発電の問題を中心に、電力、エネルギー、環境等の問題について書いたり意見交換したりしているが、この、電気は「利用」するものであって「依存」するものではない、という最も基本的な視点が欠落しているように思う。確かに現状、完全に「依存」してしまっているので、電力消費を削減する、と言っても、多くの人が既に大量の電力消費を前提としたライフスタイルになってしまっており、社会、経済もそのようになってしまっているので、簡単で無いことは明らかだ。長い時間もかかるだろう。しかし、高速増殖炉の実用化や水素エネルギー社会、核融合発電等々の現実性と比べると、人々が電気は「利用」すべきものと理解し、電力消費を削減できる社会に変えてゆく方が、よほど現実的なプランだ。

遅かれ早かれ、今のように大量にエネルギーその他の資源を消費する社会は終焉の時を迎えるので、できるだけ早く、電力や石油消費を前提とする肥大化した工業生産への「依存」から脱却する方向へと進むべきだ。

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