2010-04-25 10:17:39

電波バトル18、石油を使う時代の終わりにすべきこと

テーマ:電波バトル
先日、mixiでの議論で、原子力発電を推進すべき、と主張する人が、原子力発電に反対する人は反対するばかりでなく、「石油は将来使えなくなるのに、ではどうすればよいと言うのか」という問題に対して、ちゃんと答えを用意するべきだ、というような趣旨の発言をしていました。

「将来、石油は使えなくなるのに、どうすればよいのか」という問題と、「原子力発電の是非」という2つの問題は、無関係というわけではないですが、「原子力発電をしていれば石油が使えなくなっても大丈夫」ということはありえないので、「原子力発電に反対するのであれば石油が使えなくなった時にどうすればよいのか、答えなければならない」という話には、なりません。

しかし、「将来、石油は使えなくなるのに、どうすればよいのか」という問題は非常に重要な問題で、電波バトルのテーマでもあるので、簡単に、とか、手短に、とかで書けるようなことではなく、大変長く、大きく、広い分野に及ぶ話になるかと思いますが、少しずつ、これから書いてゆきます。

「将来、石油は使えなくなるのに、どうすればよいのか」という問題への回答として、「原子力」とか「太陽光」とか「風力」とか「燃料電池」とか、いろいろな人がいろいろなことを言っていますが、それらはどれも「将来、石油は使えなくなるのに、どうすればよいのか」という問題の回答にはなり得ません。それらはどれも発電方法の話なので、ガソリンや軽油を燃料とするトラックによる貨物輸送や、工業製品の原材料としての石油の利用や、工業生産活動や建設活動での石油系燃料の利用等のすべてをそれらの電力で代替することは、まず不可能だからです。「将来の技術進歩」という言葉に期待を寄せる人も多いかもしれませんが、極めて低い可能性をあてにして、可能性が大きい事態を考えない、というようなことは、賢明ではありません。石炭、天然ガス、メタンハイドレート、オイルサンド、地熱エネルギー等は、石油が使えなくなった時に全面的にその代わりとなるものではありませんが、問題を考える際に考慮すべき要件です。

では「将来、石油は使えなくなるのに、どうすればよいのか」という問題に、どう答えるのか。詳しくはこれから長い時間をかけて少しずつ書いてゆきますが、とりあえず要点を列挙しておきます。

まず1つは、石油が使えなくなった時には、日本は食糧の輸入もできなくなる可能性が高いので、食糧の自給体制を整えておくことが重要です。

2つめは、トラックによる貨物輸送が止まり、物資の輸送がほとんどできなくなる可能性が高いので、都市の人口集中を解消して、農村、漁村等、食糧生産地に人が移り住む必要があります。「電気自動車」は短距離で少ない荷物や人員の移動には役立つ場合もありますが、今の日本の貨物輸送は何トン、何十トンもの荷物を毎日毎日、千五百万台以上ものトラックで輸送するという、極めて大規模なものなので、今、軽油やガソリンを使うトラックが担っている貨物輸送を、将来「電気トラック」が担う、という可能性は、ほとんどありません。

3つめは、食糧・燃料をほとんど輸入せずに一億人(石油の輸入が止まる時には、日本の人口は減少すると考えられます)近い人が生活してゆくためには、食糧の生産方法、土地利用方法、燃料生産方法及び利用方法、水資源の確保等を工夫しなければなりません。単位面積あたりの農産物の生産量を高める研究、燃料の持続的な生産方法の研究、水源の保全等が必要です。

4つめは、石油の輸入が止まるのはいつ頃か、正確に予測することは不可能ですが、いろいろなパターン(戦争が起きる場合、地震が起きる場合、戦争も地震も起きない場合、突然輸入がストップする場合、徐々に輸入を減らしてゆく場合等)を考え、石油の輸入が止まる時期を複数想定して、それぞれに最適と思われる対処方法を考える。

5つめは、4と関連しますが、将来、最終的には石油を使わない社会へと移行せざるを得ないと思いますが、その過程を、どう進んでゆくか。これも多数のシナリオがあり得ると思います。石油を使わない社会への移行過程を考える時に、「原子力」、「太陽光」、「風力」、「燃料電池」、「石炭」、「天然ガス」、「メタンハイドレート」、「オイルサンド」、「地熱エネルギー」等々について、正しく評価をすることが重要です。

例えば「太陽光」や「風力」は出力が極めて不安定なので、蓄電池やバックアップ発電設備等が必要で、太陽光発電装置や風力発電装置だけではほとんど役にたたず、蓄電池の寿命が短いこともちゃんと考慮して、導入の是非を判断しなければなりません。また、「原子力発電」は戦争や地震の場合、石油の輸入が急にストップして社会が混乱に陥った場合等に極めて危険で、さらに、石油を使わない時代の人々に長期間の冷却と放射能の監視が必要な放射性廃棄物を押し付けることは無理であるため、できるだけ早く廃止すべきであること、等。「将来の技術進歩」で放射性廃棄物の大幅な減量や無毒化の可能性がある、と言う人もいますが、極めて低い可能性です。放射性廃棄物はすでに半世紀以上研究され、多くの研究者は大幅な減量や無毒化は「不可能」、もしくは放射性廃棄物の大幅な減量や無毒化をするためには、それらの廃棄物を発生させて発電したエネルギーと同等か、それ以上のエネルギーを要する、と評価しています。

これらの要点について、ちゃんと考え、十分な対策を講じることは、長い時間と多くの労力を要する非常に膨大な作業になると思います。「将来、石油が使えなくなる時のことを考えて」とのセールストークと共に「原子力発電」や「太陽光発電」や「風力発電」や「電気自動車」などがもてはやされたりしていますが、本当に将来のことを考えるのであれば、上に列挙したような要点について真剣に考え、石油を使わない次の時代に生きる人々が、より良い生き方ができるように、今の時代の自分たちから負の遺産を残さないように努力することが大切だと思います。

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