こんなに大きくなったよ。 | 発酵料理教室 米種花~コメシュカ~

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発酵のある暮らし。日々のお気に入り。

小学2年生カズの、小学校での参観日がありました。


科目は、生活科の「こんなに大きくなったよ」

自分がどのようにして成長したのか。小さいころはどんなんだったのかを、みんなの前で発表するというもの。


そのために、幼少期の自分の事をまとめるのが冬休みの宿題で

自分はどんな赤ちゃんだったのー?

どんなふうに育ってきたのー?

って、たびたびカズから質問がありました。



私からしたら・・・・・・


「えー!!!!おぼえてないのー!!!」


って、思いますわっ。

あんなに・・・・・あんんあに・・・なんなに・・・・。


今となっては、あの頃は大変だった・・・・。って笑って思い出話もできるけど。



あの時は、本当に毎日毎日が必至だった。


ってカズにいいだしたら、止まらなくなった。笑


カズは、小さいころ、どんな子だったかというとね、、、、




食べない


歩かない


寝ない


こだわりが強すぎる


人に溶け込めない



・・・・・・どれもこれも書けば一行で済むんだけど、どれもこれも相当な苦労。


そう、カズはまれにみる、かなり、手のかかる子だった。



まずは、食べない。

離乳食はほとんど食べない、ちょっとでも無理させるともどすので、

ほとんど2歳くらいまでほぼ母乳。

どこか体に悪いところがあるんじゃないか。ってずーっと心配した。


歩かない。

歩けるけど、歩かない。

そのくせ、ベビーカーは完全拒否。抱っこひもも全拒否。

とにかく、よくある便利グッズみたいなのは、ぜーんぶ使わせてもらえなかった。

私は、どこに連れて行くのも重い荷物を片手に腕の力だけでずーっと抱っこして連れて行った。

多分私が今腕がたくましいのは、あの頃抱っこでついた筋肉に違いない。


寝ない。特に昼寝。

そんなに眠いんだったら、寝ればいいじゃない!と思っていても寝なくて、機嫌だけがどんどん悪くなる。

寝かしつけは、車にのってドライブかおんぶして、町中ウロウロ。

そして、ようやく寝た~!と思ってお家につくと、また起きる→機嫌が悪い。の繰り返し。


こだわりが強すぎる。

そうそう、これかなり大変だった。

すべて彼の中でルールがあった。そしてこのルールを守らないと、ぎゃん泣き。

この飲み物はこの色のコップで、食べ物はこの入れ物。など

右の道から帰ると5分で着くのに、左の30分かかる道を歩かされた。

この時、「遠回りが近道」という言葉を胸に刻んだ。笑


人に溶け込めない。

そうそう、これも相当な苦労。

私はいろんな人になじませたくて、児童館のサークルや友達同士の集まりやイベントによく連れて行ってたのだが・・・

とにかく、集団が嫌い。集団をみると、部屋にも入れずで参加できず、結局その集まりを遠くでみながら、公園の端で二人であそんでいた。こんな事がしょっちゅう。


友達が毎月開催してくれるリトミック教室も、集団をみるだけでギャン泣き。

大泣きするカズをだっこして、私もいろんな事が悲しくなって、一緒に泣きながら帰ったのも覚えている。



そう、カズは、ママ友の中でも有名なくらい、手のかかる子!!!だったのだ。



3つごの魂100まで。という言葉があったので、

とにかく、3歳までは、なるべく、彼が思うように育ててきた。



私は、この頃もやりたいこといっぱいあったけど、1mmもする余裕がなかったなぁ。


なのに、なのに、なのに、「本当に覚えていないのー????」





それで、参観日当日。カズのばん。


みんなの前で、自分が小食だったことや、いろんなことをはなし。


最後に、言ったのが、


「僕は、本当にたくさん面倒をみてもらったので、こんどは僕が弟の面倒をたくさんみていきます。」


と。たくさんの人前で、一人でたって、しっかりと話す姿に、


そんな姿に、なんか私の中の、いろんなものが溶けたきがした。


もう、あのころの小さかったカズじゃない・・・・

なんとなくだけど、まだまだだけど、子育てのひとつめの区切りをつけていいんじゃないかとおもった。

なんとなくだけど、もぅ、そんなにあれこれ構わなくていいんじゃないかとおもった。



そういえば、彼は言葉どおり、

自分の友達と遊ぶにも、いつもジローの手をひぱってみんなに紹介する。

「俺の弟やから、まだ小さいから、優しくしたってな。一緒にあそんだってな。」

この一言があるから、みんなはいつも一緒に仲良くしてくれる。



あんなにややこしかったカズは、


気が付くと、2年生になっていて、



人一倍に食べるようになったし。

夜も早く寝て、私より早く起きるようになったし。

毎夜、マラソン大会に向けて、パパと走っている。

毎日元気に友達ともあそんでいる。



もう、すっかり、あのころのカズじゃない・・・・。


私の所有物ではなくて、一人の人間というかひとつの人格として生きている。



だから、これからは、構いすぎることなく、見守っていっていこう。ってなんだか思えた。


そんなことを深く思って、この日は、自分に幾度となく「もぅ、大丈夫だよ」といった。

そして、私は、自分の中で、1線をひいた。


なんかそんなことを思うと、ちょっとさみしくて、あのころは楽しかったな。とも思った。





この日は、休日参観でお弁当持参。


学校へのお弁当持参が嬉しかったカズはおおはりきり、

お弁当は、自分で作ると前の日から下ごしらえし、この日も早く起きて自分でお弁当を仕上げていく。




自分のお弁当箱はもう小さいからと、この日はいつもパパが使っているお弁当箱を借りて。


改めて、こんなに食べるようになったんだな。




自分の幼少期の話がおもしろかったのか、


最近寝る前は、カズの小さいころのアルバムを見ながら、昔話(←私の苦労話。笑)をするのが日課。


内容はヘビーだけど。笑


写真のカズは、それをとりまくみんなは、なぜか、みんなニコニコ笑ってるんだな。


不思議と。


参観日の「こんなにおおきくなったよ。」


で改めて、大きくなったのを、まざまざと実感し。


嬉しくもあり、ちょっとさみしくもあり。




これからは、カズの人生口をだしすぎず(←多分。笑)、見守っていこうと(←多分。笑)



忘れないように、自分への備忘録として。